ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

リュックパン

迷惑度「急上昇」、満員電車の背負いリュック | 通勤電車 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

これ、毎日一駅だけ満員電車に乗ってる身としてよく考える。

 

僕自身はいつもリュックを下ろして両足の間に置くようにしているが、電車の中では明らかにカバンが邪魔になっている人を見かける。

それだけじゃなく、本や新聞を広げたりスマホでネットニュースとかゲームとか見てる人も結構いる。満員電車の“今”じゃなくていいよね?と言いたくなる。

こういう人達がほんの少しずつスペースを詰めていくだけで、押し合わずに乗れる人が1人2人増えるはずなんだよなぁ。

逆に言うと、満員じゃなければ新聞広げてもスマホでゲームしてもいいと思う。

 

大事なのは“自分が誰かの邪魔になってないか”を気にすることで、それはそんなに難しいことではないはず。

反対の立場で「みんなが詰めてくれれば自分も乗れるのに…」って思う想像力を持てるといいかもなぁ。

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歪んだ波紋パン

インタビュー記事を読んで、塩田武士「歪んだ波紋」を読みたくなり、すぐに買いに走った。

現代に蔓延る”誤報”を扱った5つの物語。

一番言いたいことは、「読め!」ただそれだけ。

新聞も雑誌もテレビもネットニュースもSNSも、誰もが日頃から接しているメディアの裏側はどうなっているのか、その情報を鵜呑みにしていいのか、考えるきっかけとしてとても興味深い一冊。

単純に物語の展開も、人物の絡みも面白くて全く飽きがこない、というかのめり込まされる。

間違いによる誤報、嘘による誤報もあるが、作中の「報じないこともまた誤報」という言葉にハッとさせられる。隠ぺいという誤報もある。

 

新聞は読者や広告主に都合のいい事しか書いてくれない。

週刊誌は世間の興味を引く話題ばかり。

テレビは視聴率の取り合いで面白いものを作らない。

ネットニュースは大げさな見出しでアクセス稼ぎ。

SNSは悪質な罵詈雑言の嵐。

そんな玉石混交の中から有益な情報を選ばなきゃならない。それを見極める力が試されている。そんなこと考える。

 

「歪んだ波紋」読む価値は絶対にある。

↑この情報も疑われるかもしれない

美女と野獣パン

ディズニーの「美女と野獣」のアニメ版と実写版を観ました。

実は初めて。

 

結論から言うと、

めっちゃ好き!傑作!

 

そして同じく実写版映画を観たという友達に感想を聞くと、

エマ・ワトソンが可愛かった!」と言っていました。

 

違うやん!!

ホントに映画観たの??

 

美女と野獣」って、

カッコいいけど性格の悪いガストンよりも、醜いけれど心優しい野獣を愛するという、見た目よりも中身が大事だよね、思い込みじゃなくお互いをしっかり理解し合おうって物語じゃないの?

 

その感想が「エマ・ワトソン可愛い」だったら映画の内容なんかどうでもいいってことにならないか?

(それだったらハリーポッターの感想だっていいじゃん!)

 

僕がこの映画のいいなと思ったポイントはもう一つあって、

ガストンが「野獣は危険だ!村を襲ってくるぞ!」と村人を扇動するシーン。

これに乗せられた村人たちは「野獣を殺してしまえ!」と攻め入ろうとします。

やってることヒトラーと同じだなぁと感じました。

こんな強烈なことを表現してたんだ、と多分子供の頃に観てたら気づかなかったかもしれません。

 

話は戻って「エマ・ワトソン可愛い」って感想について。

「歌が上手い」でもなく「演技が素晴らしい」でもなく、中身に何も触れない「可愛い」という感想。

可愛いものは良くて、可愛くないものは良くない…。

これって結局、大きな牙と鋭い爪を見て「野獣は危険な存在だ!」と決めつけてベルの話に耳を貸さないガストンと村人たちみたいになる危険性がありませんか?

何が言いたいかというとこういうことが差別や排斥、もしかしたら戦争にだって繋がるかもしれないってことです。

だってまさに村人たちはものの数分で「野獣を殺せ!」に切り替わったので。

 

あれは良い、これは悪い、って決めつけるんじゃなくちゃんと知ってから考えたいと思います。もちろん子供達にも。

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怒った人が得をするパン

職場には毎日宅配業者が荷物を持ってきてくれます。

彼らがいないと世の中の物流は回りません。

もちろん感謝していますし、労働時間の問題も他人事じゃないと思っています。

 

ある時期からうちへの配達が遅れるようになってきました。

午前中配達のものが午後に来る、みたいなことが増えてきました。

指定日に届かなかったことも何回か、あります。

もちろん予定通り届かないとこっちも仕事にならない部分はあるんだけど、多少遅れたくらいは問題ない。その日のうちに持ってきてくれれば事足ります。

だから別段文句も言いません。

今日は配達が大変なんだろうなぁと思っています。

 

ただ、近頃よく遅れて来ることについて少し想像してみました。

ネット通販の普及で配達業者が苦労してるのは知っています。

そのことで荷物の到着が遅れたりもします。

世の中にはとても気の短い人もいます。

もしその配達先の人が怒ったとしたらどうでしょうか?

 

「遅いじゃないか!」

 

しかし怒られたからといって荷物の量は変わりません。

 

また別の日、頑張って配達しても荷物が多ければ遅れが出る。

「この前遅いと言ったのに、また遅れるのか!」

「すみません・・・」

こんなことが何回か続けば、一日で何回謝ることでしょうか。

 

一方でこんなこともある。

「午前中配達なのに、遅れてすみません!」

「いえいえ、ご苦労様です」

こんなことが何回か続くうちに自然とこんな考えが芽生えるかもしれません。

(いつも怒られるあっちを先に回ろう)

怒られるのを回避するために配達ルートを変更。人間だから当然の選択です。

その結果、いつも怒る客の荷物は早く届き怒らない客の荷物が割を食うことになります。

想像だけどないとも言い切れません。

 

このままじゃいけません。

怒った者勝ちの社会ができあがってしまう。

怒った方が得をしてしまうなら、どんどん怒る人は増えていきます。

もっともっとやさしくありたい。

その上で、宅配業者の方々に感謝していたい。

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フルムーンパン

仕事の帰り道、正面に輝く満月に気づきました。

こんなにきれいに照らしてくれているのに周りの人たちはスマホを見て歩いています…。

 

別に興味がないのはいいのですが、意外と”スーパームーン”とかにはめちゃくちゃ反応してSNSに投稿します。話題性があるから。

 

でもスーパームーンを楽しむには通常ムーンを知る必要があるんじゃないかと。

 

通常を知って特別がわかる

そんな帰り道でした。

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知らないパン

ニュースとかの話をしてるとよく「興味ない」とか「めんどくさい」とか言われて「うるさい」と思われてしまうこともある。そんなに難しい話はしていないのに。

 

今でいうと森友学園とか共謀罪とかてるみくらぶとか雪崩事故とか、

別に内容まで詳しく知らなくても今これだけ話題になってる言葉を聞いたことすらないのはどうだろうと思ってしまう。

でもそれを指摘すると「お節介だ」と言われるから八方塞がり。

 

世の中いろんなところでいろんな事が起きてる中で、大きなニュースを「興味ない」で簡単に終わらせる人が僕の周りに多い気がする。

そもそも興味あるないの話ではなく何かしら意見とか考えを持つのは大事だと思う。

それを単に「知らない」で済ませてしまう人がいることがもはや怖い。

 

でも実は、人々が「知らない」と答えてしまうのは彼らが悪いのではなくて彼らまで伝える力のないメディアが悪いんじゃないだろうか?

街中どこもかしこもみんなスマホを見てるくらいみんな膨大な情報を浴びてるにも関わらず「知らない」が起こるということは、自分の好きな情報しか手元に入ってきてないということの裏返しではないだろうか?

このことに一度は気づいた方がいい。

本当に重要な情報は受け取る力がなければ捕まえることはできない。

 

こういうことを僕の友達に話すとまた「説教くさい」と言われてしまう。

 

僕としては

「知らない」「興味ない」「めんどくさい」「お節介」「説教くさい」「うるさい」

これらを放った時点でそれは思考停止だと思う。

僕は人からよく「考えすぎだ」と言われるけど、

考えなさすぎもどうかなと。

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