ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

怒った人が得をするパン

職場には毎日宅配業者が荷物を持ってきてくれます。

彼らがいないと世の中の物流は回りません。

もちろん感謝していますし、労働時間の問題も他人事じゃないと思っています。

 

ある時期からうちへの配達が遅れるようになってきました。

午前中配達のものが午後に来る、みたいなことが増えてきました。

指定日に届かなかったことも何回か、あります。

もちろん予定通り届かないとこっちも仕事にならない部分はあるんだけど、多少遅れたくらいは問題ない。その日のうちに持ってきてくれれば事足ります。

だから別段文句も言いません。

今日は配達が大変なんだろうなぁと思っています。

 

ただ、近頃よく遅れて来ることについて少し想像してみました。

ネット通販の普及で配達業者が苦労してるのは知っています。

そのことで荷物の到着が遅れたりもします。

世の中にはとても気の短い人もいます。

もしその配達先の人が怒ったとしたらどうでしょうか?

 

「遅いじゃないか!」

 

しかし怒られたからといって荷物の量は変わりません。

 

また別の日、頑張って配達しても荷物が多ければ遅れが出る。

「この前遅いと言ったのに、また遅れるのか!」

「すみません・・・」

こんなことが何回か続けば、一日で何回謝ることでしょうか。

 

一方でこんなこともある。

「午前中配達なのに、遅れてすみません!」

「いえいえ、ご苦労様です」

こんなことが何回か続くうちに自然とこんな考えが芽生えるかもしれません。

(いつも怒られるあっちを先に回ろう)

怒られるのを回避するために配達ルートを変更。人間だから当然の選択です。

その結果、いつも怒る客の荷物は早く届き怒らない客の荷物が割を食うことになります。

想像だけどないとも言い切れません。

 

このままじゃいけません。

怒った者勝ちの社会ができあがってしまう。

怒った方が得をしてしまうなら、どんどん怒る人は増えていきます。

もっともっとやさしくありたい。

その上で、宅配業者の方々に感謝していたい。

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