先日のゲームマーケットで気になったことがある。
試遊卓の呼び込みの文言で
「10分で楽しめる!」
「ルール説明0分!」
のような、短さを売りにした台詞を何度か耳にしたのだ。
ゲーム初心者は手軽に楽しめるならやってみようかなとなるかもしれないが、ゲームマーケットに来るような経験者の中に“短時間=良い”という感覚はあまりないはず。
長くても短くても楽しく盛り上がれるゲームは沢山あることを知っているから。
しかしいつからか僕らは時間に追われるように生きてしまい、その時間をなるべく無駄にしないように選択するようになった。
ネットニュースの記事には、「読み終わるまで約◯分」と書かれていたり、
YouTuberの動画は10分程度のものが増えていたり、
漫才のネタは4分にまとめられたりする。
「長い」という理由だけでアクセスが減ってしまうことを恐れている節が、そこにはある。
当然ながら短いものはやはりそれなりのクオリティになってしまう。
例えばTwitterの140文字で本質まで語りきることは不可能だ。
もちろん短く綺麗にまとめられた良質なものもなくはないが、それで片付けることができるものはさほど多くない。
時間をかけてでも読んだり見たりする価値のあるものを探していこう。
質の高いコンテンツに触れる機会を増やそう。
そして、じっくり考え込むゲームで遊んでみよう。
時間をかけることは悪いことではない。