ドラマや映画のネタバレは本当に困る。
今年話題になった映画「カメラを止めるな」を観に行った時の話。
あらためて言うまでもないが、予備知識を入れずに観た方が良いといろんな人が言っていた。
僕自身、ほとんど事前情報もなく、どういう映画なんだろうと楽しみな状態で劇場に入った。
しかし席が悪かった。
左隣の男性はおそらく2回目のお客さんだったのだ。
何故2回目とわかるのか?それは映画の前半で大きなリアクションをしていたからだ。
初めて観た僕は前半の場面に違和感しか持たない。何だこの映画は、という気持ちにさせられるし、それこそが作り手の狙いだからそれでいい。
しかし隣の男性がいちいちリアクション(どんなとは言わないでおく)をすることで、そのシーンに何かあるのか?とか、自分はこれを理解するセンスがないのか?とか余計なことを考えてしまったのだ。
映画を最後まで観終わると、隣の人のリアクションの意味もわかるが、だからこそ尚更それはやってはいけないことではないのか。少しだけ腹が立った。
しかもこの映画の構造として、2回目は観なくていい作りになっていると僕は思った。ちゃんとエンディングロールで説明されているからだ。2回目を観に行って露骨に反応する人はただの悪でしかない。
もう一つネタバレについて考えることがある。
先日行った嵐のコンサートでのことだ。
僕が行ったのはコンサートツアーの2日目。
5人のトークゾーンで、サプライズ的な演出をしたのにお客さんがあまり驚いていなかったことが話題になった。
本人たちも「ネット社会だからね〜」と笑っていたように、1日目に入ったお客さんがSNSなどで詳細を発信し、熱烈なファンほどそういった情報を集めているはずなので当然といえば当然なのかもしれない。
音楽のコンサートである以上思い切り盛り上がりたいし、そのためにセットリストを予め把握しておく人もいるのは当然だが、演出上のサプライズまで1日で知れ渡ってしまうのは演者側も本意ではないはずだ。
それなら嵐のメンバーも軽く牽制してもいいのではないかと思った。
「さっきのこの演出はお客さんへのサプライズなので門外不出でお願いします」
その一言を添えるだけで次からのお客さんへの配慮にもう繋がるんじゃないかな、とか考える。