ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

お土産パン

東京から地元に帰る時に家族親戚にお土産を買う。

そして東京に戻ってくる時に会社や身近な人にお土産を買う。

 

たまに、自分は何のために行き来しているんだろうと考えてしまう。

東京のものを地元に持って行き、地元のものを東京に持って来る輸送業か何かじゃないかと思っている。

 

昔親から強く叱られたことがある。

修学旅行から帰った時、海外留学から帰った時、海外旅行から帰った時、その都度その都度「お土産を買いなさい」と言われ続けてきた。

だけど僕は誰にお土産を買うべきか全くわからない。

うちは特別親戚が多く、誰から誰まであげるべきかわからないのだ。

もう何年も会ってない人もいる。

しかし感謝の気持ちがあればお土産を買うんだと叱られた。

人生で誰にも感謝してない訳ではないが、お土産を買うこととは全く話が別だろう。

ましてや学生の頃はお金もないし、海外旅行ならなるべく荷物を減らしたい。

そんな気持ちがわからない人、つまり旅に出たことがない人がお土産を買えと言っているに違いない。

 

そして僕は、お土産でも記念日でもないタイミングでも、良いものを見つけてそれをあの人にあげたいなと思ったら贈ったりする。

 

これじゃだめだろうか。

空港や駅の売店で浅はかなパッケージのよくわからないお土産を無理矢理選ぶよりはマシだと思う。

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