ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

悪い印象パン

学生時代に焼肉屋でバイトをしていた。

シフトじゃない日でも店が忙しくなると店長から急に電話がかかってきて呼び出されたりすることがあった。

そんな中で行ける時は行ってたし、用事があって行けない時は行かなかった。

 

仕方なく断った時に限って店長から

「いつも断るよね」と嫌味を言われてしまう。

 

おそらく店長の頭の中では、僕が断ったことだけが印象に残りカウントされてしまっているのだ。

 

社会人になってからも似たようなことがあった。

 

出張先で夜遅くに仕事が終わって上司と2人でホテルに戻る途中のこと。

上司が道を間違えてホテルから遠い方へ向かってしまったので「違いますよ」と声をかけた。

すると突然

「いつも歯向かうよね」と叱られてしまった。

 

結果として上司が「ここを曲がればホテルに着く!」と宣言したところにホテルはなく、僕が案内をして帰り着いた訳だが、頑なに「たまたま着いただけ」と言い張られてしまった。

 

この時も上司の頭の中で僕が意見したことだけが印象に残ってカウントされてしまっているのだ。

 

「飲み込んだ数と意見した数の合計」分の

「意見した数」でないと納得がいかないが、

この「飲み込んだ数」は上司が気づくことはできない仕組みになっている。

 

人間は自分にとって都合の悪いことが印象に残りやすいのかもしれない。

だとすると、今回僕が出した事例も僕の頭の中で印象に残ったことだけをカウントしてしまっている可能性がある。

 

答えを出すのが難しくなってしまった。

たまに考えすぎてどうしようもなくなってしまう。