先日、iPhoneのデータが消えてしまった。
今思い当たる痛いところでは、
この1年半の写真が全てなくなり、
7年くらいのLINEのトーク履歴も消えてしまったことだ。
ドワーっと汗が出た。
なかなか冷静になれず、仕事や生活に困ることはないか考えを整理しようとして寝付けなかった。
この間に行ったエストニアやドイツやオーストリアやスロバキアの写真は戻らない。
行ってなかったことになってしまった。
いや、そんなことはない。
僕はもう5年以上毎日欠かさず日記をつけている。
写真があった方が正確に記憶を引き出すことはできるかもしれないが、写真がなくなってもその日の出来事は日記を見ればわかる。
行ったという事実は変わらない。
僕は今回の件を前向きに考えてみることにした。
LINEでいろんな人といろんな会話をしてきた。
僕の心の器が小さいせいでイライラしたことも何度もある。それを見返してその度にまた怒りが湧いてくる。そんな会話の数々をもう見ることはない。そう考えると気が楽になった気もする。
そもそも友達は多くない。
それでも何人か連絡してくれる人がいる。
それで十分だと思ってる。
それで十分だと思っていながら、寂しい時に過去の履歴を見てしまう自分がいた。
そんな自分とお別れできて良かった、と思うようにしている。
過去をしつこく振り返らず、未来に生きる。
僕に足りなかった気持ちかもしれない。
とりあえず今は困ってない。