親も保育士も、大人達は子供に安心感を与えることが大切だと学んだ。
不安を感じた子供は何度も大人の方を見る。
自分を見てくれているかを気にしているのだ。
そんな時に大人が見てあげていなければ、彼らはべったりとくっついてきたり、声をあげてこっちを見て〜と合図を送ったりする。
逆に、ちゃんと見てもらえているという安心感で子供は目の前のものに集中できる。
好奇心を解放して思い切り遊ぶ。そしてたまにまた大人を見る。
その繰り返しなんだなとわかった。
ドイツの幼稚園で、雨の中レインコートと長靴で木登りをしている子供がいて、「危なくないですか?」と訊ねると「危ないですよ。でも大人がちゃんと見ていれば子供は木登りに集中できるし、もし足を滑らせてもすぐに手を出すことができます」と答えられたという。
大きなシャベルを持って遊んでいる子供についても、「もちろん危ないですが、ちゃんと見ていれば問題ありません。私が勤めて15年間で一度だけ子供が怪我をしたことがありますが、それは大人が目を離した時に起こりました。たった一度の大人側のミスで子供からシャベルを取り上げるようなことはしたくありません」と話していたそうだ。
これは日本でもちゃんと考えてみたい思う。事故や怪我が起こると何かと撤去だとか柔らかいものを取り付けるとか言われるが、それで解決するのだろうか。園庭では怪我をしなくても街に出て大怪我をしてしまっては意味がないではないか。