ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

人口減少パン

寝ようとした時に頭の中で考えてしまって眠れなくなった話を掘り下げてみる。

 

人口減少によって小さな町や村がなくなりかけているみたいな話題が時々ある。

 

そういった町をなんとか復活させるには〜のような議論がなされたりもするが、本当になんとかしなければならないのだろうかと考える。

(もちろんその土地に先祖代々暮らしてきて思い入れがある方がいらっしゃるのは承知している)

 

人口が減って町として機能しなくなるということは、今の行政や社会システムでは成り立っていないということだろう。

ネットで何でも届くことが当たり前の時代でも、人口の少ない村だと自分で小型商店まで足を運んで買い物をする以外に方法はないだろうし、バスや電車の本数が減ればそれこそ不便に感じる若者は離れていく。「ふるさと納税」なんて聞こえの良い方法で税収が増えるような見込みもなければ役所の職員も減らすしかないだろう。

 

だがしかし、現にそこに村や町ができているということは、昔のシステムでは成立していたとも言える。作物が育つ土壌があったり安定した気候で過ごしやすかったりもしたのだろう。

 

長い長い歴史を生き抜いてきた人間は賢いので、生きるのに苦しい時代が来ればより良く生きられる場所を探して移動をするものではないだろうか。そう考えれば、村の人口が減るのは当然ではないか。今そこは究極に住みにくいのだろう。

 

今は都会に人が集中しているが、近い将来人口が密集したその場所が住みにくいという時代もあるものだと思う。すると人はまた別の所に移っていくのかもしれない。