つい先日述べたように、子供は何かを禁止されると逆に強い関心を示すようになる。主人公のミゲルも音楽を禁じられたことで音楽への憧れを強く持ったように感じた。
更に「死者の国」という空想の世界を具体的に表現したピクサーの創造力に圧倒された。
人間界の祭壇に写真が飾られていないと“出国”出来ないとか、そのまま忘れられてしまうと“2度目の死”が訪れるとか、いかにもありそうな世界が細部に渡って造られている。
「インサイドヘッド」を見た時も、人間の感情が5人に分割されていたり、記憶を玉にして管理して時々それを処分する人がいたりする世界観がとても面白いと感じた。
子供の頃見て何故か忘れることなく頭の隅にこびりついた変なCMのメロディ、みたいな共感できるけどわざわざ言うまでもない小さなあるあるを具現化するのが上手いんだと思う。
そんな視点でピクサー映画を観てもいい。