ただ一言、素敵な物語だった。
インド映画「パッドマン」
インドで安く手に入る生理用ナプキンを開発して世の女性達を救った男の実話だ。
最愛の妻が毎月の生理の際に汚れた布を使っているのを知ったラクシュミは薬局で手に入る生理用ナプキンがあまりに高価なものであることを知る。そこで彼は妻の健康を守る為に安価なナプキン作りに励むという話だ。
正直言ってネタバレもへったくれもない。
「安い生理用ナプキンが完成して世に広まるんでしょ?」その通り!でも観るべきだ。
男性の方からは「生理の話?興味ないね」「パッドマン?ふざけた名前だ」「この映画を観てること自体他の人に知られたくない」そんな意見ばかりだと予想がつく。なおさら観るべきだ。
何故か?それはこの物語がまさに“生理を知らんぷりする社会”を題材にしているからだ。
女性は隠したがるし、男性はよく知らない。
ましてや「そんな話をすることは穢らわしい」と扱われることすらある。
生理は決して女性だけのテーマではなく、“人間”として理解していくべきものではないか。
だって子供を産むことに直接関与することなのだから。
主人公のラクシュミはそんな社会から貶されなじられ笑い者にされても懸命に開発に努める。
その懸命な姿勢故にいくつも名言が飛び出す。
「女性を守れないなら男になれない」
「大金もらって何になる?金で問題は消えない」
「問題のない人生なんてない。問題は生きるチャンスだ」
目の前の大事な人を守りたいと思った時、人は後先考えず行動するのだと思う。
そして悩み苦しんだ先に幸せが訪れる。
ラクシュミの人生を通して、僕らに大切なことを思い出させてくれる映画だ。
だからみんな観るべきなのだ。
最後にどうしても言いたい。
音楽が素晴らしい!!
ついでみたいに言うのが申し訳ないほどオープニングからエンディングまでの全ての音楽の歌詞とメロディーが完璧なのだ!