ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

そういうパン

昨日こんなことを

いろんな色いろんな人パン - ソートベーカリー

書いておきながら、逆のことを考えている自分もいて、そのもどかしい気持ちを書く。

 

世界にはいろんな人がいる。

それを当たり前にしたい。

 

この気持ちに嘘偽りはない。

 

ただ、一歩外に出ると穏やかでない自分に気づく。

 

何でこの人斜めに歩いてくるんだ。

何でカバンがぶつかってるのに気にしないんだ。

こっちは肩狭めてんのに何で肘で押してくるんだ。

スマホばっか見てないで周りを見ろよ。

後ろの邪魔になってるぞ。

狭いところで急に立ち止まるな。

ぶつかってきたのに睨んで立ち去るなよ、「ごめん」とか言えないのか。

 

正直言って毎日こんな感じ。

 

混雑した駅や電車内では周りのいろんな人が目に入ってきて、その度にマイナス方向に考える自分がいる。

たまには妊婦さんに席を譲ってる人も見かけるけどそんな光景はツチノコより見つけにくい。

 

絵本作家のMAYA MAXXさんの作品に「トンちゃんってそういうネコ」がある。

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足が他のネコより一本少ないトンちゃん。

走るのは遅いけど普通のネコ。

 

「そういうネコ」ってフレーズが絶妙。

何かが足りないネコも、逆に何かに長けてるネコも、ぜーんぶまとめて「そういうネコ」って言えてしまう。

 

この言葉を大切にしたい。

街中で気になる人がいても、「そういう人」と受け流して自分のイライラにしないこと。

自分がちょっと嫌な思いをするくらいで済むならそれでいい。

僕にとってそれは本当に重要なことではないと自分に言い聞かせる。

 

ただ、困っている人には声をかけたい。

いつか自分が困った時に声をかけてもらえるように。