学生時代に2人組でプレゼンをすることになった。
僕はクラスメイトの女の子とペアを組んで、2、3日かけて発表の準備をし、何枚かのフリップを用意した。
そしてプレゼン当日。
僕が内容を読み上げながら、女の子がフリップを提示する場面でなぜか笑いが起きた。
なんと彼女はフリップを逆さに持っていたのだ!
場の空気が和んだおかげでプレゼンは成功、次のペアの順番になっていった。
彼女がそれを狙っていたのかは定かじゃないけど、フリップを逆さに持つミスなんて万国共通で笑える鉄板ネタだ。少なからず緊張する発表の場で笑いを生むことは想像以上に効果的なことだと思っている。
ただ、それ以上に僕は感銘を受けたことがある。
僕らの後に発表した他の全てのペアがパワーポイントを使っていることに気がついた。
そう、パワーポイントではフリップを逆さに持つなんてネタができっこないんだ。
IT社会だなんだと言ってますけどね、機械に頼ってばかりでは簡単な笑いも取れない訳ですよ!と偉そうに語ってみる。
「便利」と「効率」を追い求めることもいいけど、その中に笑いという「余裕」も忘れず持っておきたいよねぇ。