『ダレン・シャン』のシリーズが好きだった。
サーカスの蜘蛛を盗んだ主人公がひょんなことからバンパイアになってしまい、生まれ育った町を出てバンパイアの世界に足を踏み入れるファンタジー。
全部で12巻。3巻毎に物語ひと区切りしていた記憶がある。
個人的には同時期に出ていたハリーポッターよりもハマっていて、当時は次巻の発売日を楽しみにしていたもので、今になってまた読み返してみても面白いかもなと思う。
どこの本屋にもどこの図書館にも置かれていたし、のちに漫画化もされたから人気はあったんだと思うけど、そういえば僕の周りで読んでいる人がいなかったような気がする。僕が勧めて友達も読んで盛り上がっていたから、僕自身が何処からこの作品を手に取ったのか、きっかけを全く覚えていない。
そしてこのシリーズはワーナーブラザースによって映画化もされる。
ハリーポッターのような超大作を期待していたけど、大まかに1〜3巻をギュッとまとめたような内容で物足りなさを感じたし、何より続編がありそうな終わり方をしたくせに結局それっきり作られることはなかったから“コケた”んだと悟った。
この作者(ダレン・シャン氏)が後に出した『The City』という作品も面白かった。
約600ページ×3巻の文量で、児童書ではなくアダルトな作品だけど、独特の雰囲気を醸す1つの街(The City)の世界観にかなり引き込まれる。こっちを映画化すればいいのにとか勝手なことを言っちゃう。
物語のテンポが良く登場人物も多種多様で楽しいので、彼の作品をいろんな人に勧めていきたい。