ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

火花とM-1パン

映画版「火花」を観た。

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原作は1日で一気に読んだし、Netflixのドラマ版もすぐに観た。

今では吉祥寺や井の頭公園を歩く度に「あの場所だ」と思い出すまでになった。

 

原作もドラマもじっくり楽しんだからこそ映画版に対して思うことがある。

やっぱ2時間じゃ無理があるよ…

 

どうしても神谷さんとの関係性が築かれる期間が短いし、真樹さんとの関係性はもっと薄れて別れの場面も寂しくならない感じがした。

 

二丁拳銃の修二はそりゃ漫才上手いけど、“売れない若手芸人”として見るには老けて見えてしまうなぁ。

 

というか、そんな細かいことはどうでもよくて、僕が1番言いたいことは、

菅田将暉」と「桐谷健太」では芸人として売れてしまうやろってこと。

 

そういう意味ではドラマ版の林遣都の地味で暗い感じと、波岡一喜の最初から最後まで何考えてるかわからない神谷さんのミスマッチさが良かったんだなと思う。

上に戻って映画版のポスター見ても、この2人は仲ええやろとしか思わないもん。

 

ただ、どんなに物語の展開を知ってても、やっぱり「漫才師はいいなぁ」と思ってしまう。

 

今年のM-1の決勝進出者が発表された。

期待していたインディアンスとニューヨークが残ったのは嬉しい。

割と若手芸人も見てるつもりだった僕も知らない芸人がいることにワクワクもする。

どのコンビも優勝することはもちろん目指してるだろうけど、その他にも大きなインパクトを残して売れることだってあり得る。

神谷さんが言ってた「淘汰された芸人も、絶対に必要やったんや」の言葉の通り、舞台に立つ全ての芸人を僕はカッコいいと思う。

その上で、大衆や審査員に寄せたネタじゃなく、本気で自分達が面白いと思うことをやってほしいなって、そんなわがままを言ってみる。