ふと選挙のことを考える。
今政権を持つ与党からすれば、国民が政治に興味なければないほど有難いはず。
固定票さえ守り抜いておけば何の心配もなく長期政権を続けていける。
選挙期間に走り回る選挙カーがうるさいという意見をよく聞くようになったけど、あれも作戦じゃないかと思えてきた。
「選挙=鬱陶しいもの」というイメージを持たせておけばとりあえず敵が増えることはないという狙いもあるんじゃないか。
子供の頃は選挙ポスターについて「触ってはいけない」「落書きをすると犯罪になる」と脅されたおかげで近づくことすら憚るようになった。あれも作戦じゃないか。
子供が政治を知ることがないようにしておくことでおかしなことが起きてても気がつかないようにする狙いだったのかもしれない。
そういえば歴史の授業もそうだ。縄文時代からのんびり始めてややこしい年号やら天皇の名前やらを覚えさせられて最後の最後にスルスルっと近現代史を簡単に通り過ぎる。そこを詳しく知られちゃまずい人たちがいるんじゃないか。しかも今年は休学を謳って最後の授業をやらないときたもんだ。やってくれたな。
そして今日、緊急事態宣言が可能になった。
僕らの知らないうちに僕らの知らないルールが作られている。
ざっくり言うと首相が「緊急事態」を宣言すれば何でもできてしまう。僕の家にも入れちゃう。やめて、散らかってるから。
そして国民の自由なんてなくなってしまう。やめなさいと言われたことをすると逮捕されるかもしれない。
もちろんこれが信頼できるリーダーの宣言なら価値はあると思う。実際先進国の多くがこの権限を持っている。だけど今の政権は公文書偽造を平気で行ってきている。とても“緊急事態”を任せられるとは思えない。
でもこうなった。何故か。長い年月をかけてひたすら国民を政治から遠ざけてきたからじゃないか。作戦成功だ。
僕らはもう少し意識することがあるんじゃないのか。パンとサーカスで喜んでちゃいけないんじゃないか。