毎年渋谷などを歩いて行われているLGBTの活動通称“レインボープライド”も今年はオンラインで行われたという。
興味はあるけど東京までは出られなかったという人もオンライン開催によって初めて参加できたという例もあるだろうし、SNS上では「#おうちでプライド」をキーワードに新しい試みも生まれたことだと思う。
ただね、僕は正直言ってこのオンライン上でのイベントを後になって知った。
今は誰も外で集まろうということができないから仕方がないんだけど、オンライン開催の1番のネックな点は興味関心の強い人“しか”集まらないことにあると思う。
つまり、街中でパレードをしていればたまたまそこに居合わせるかもしれないし、そこから新たに知ったという人も増え、少しでも性の多様性について考えるきっかけを作ることに繋がるのかもしれない。
実際に僕がそうだった。
けれども、ジェンダーに関する問題は多少知っているが、常々意識的に考えている訳ではなく、それ以外にも様々な社会問題はあるし娯楽に身を預けたい時もある人にとって、オンライン開催が目に触れる機会は限られているような気もしている。
実際に僕がそうだから。
情報を取捨選択していったときに、僕のようなノーマル(というのは正しい?)の立場ではそこまで集中的にレインボープライドの情報を掴みに行くことはあまりない。
それは全くの無関心ということではなくて、それが最重要項目に置かれていないという話。
もしかしたらまだそういう知り合いが少ないからかもしれないし、もっと自分にも問題意識が強まれば声を上げるようになるのかもしれない。
でもまぁ検察庁法改正案に反対する声もネット上で広まり、知らなかった人にも伝える効果を発揮した訳だから、オンライン上のパレード活動やデモ運動も現実でのそれと同じくらいの価値を持つようになってきたのかも。