ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

みんなで生きるパン

三谷幸喜映画『清洲会議』の中にこんなセリフがある。

この世は生き残った者勝ちだ。

生きていれば何とかなる。

苦しくても足掻き続けた先に光があることを信じたい。

 

東京都の新規ウイルス感染者が連日100人を超えるようになった。

無症状な自分も感染しているかもしれない。休日も未だに外出を控える生活が続いていて、もはや以前はどう過ごしていたかすら覚えていない。それは自分だけでなく他の誰かを死なせない為でもある。とにかく生き残ることが大切だ。

 

政府は外出自粛や営業短縮の要請ばかりで具体的に支援の手を差し伸べることはしない。

利益の減った事業所への給付金も遅いし一度きりでは何の意味もない。苦しみから自殺した事業主のニュースも流れた。

「経済を回す必要が」などと言われるが、ウイルスが完全に終息すれば何もしなくても街に活気は戻る。経済どうこうよりも明日を生きるにも困る人の生命の方がよほど緊急ではないのか。

 

「生き残った者勝ち」の世の中じゃなく、「みんなで生きる」世の中でなくちゃいけない。

捨てていい命はないと心に刻んでおきたい。

 

映画は織田信長の後継を決める二派のやり取りが主体となっている。秀吉は自分に都合が良くなるよう画策し、領土をやるから加勢してくれと頼んで回る。

明日は東京都知事選。自分の利益を優先し票を集めるサルではなく、都民の命を守ってくれるリーダーが選ばれることを願う。

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