イベントの告知などで「感染症対策を徹底しています」と見かけることが増えた。
僕はこれを見かける度に、その対策は“本当に”正しい対策なのかと疑問に思う。
つまり、参加者が触れ合わないよう離れた場所に線を引いて一定距離を保つことや、決まった時間に換気をしていることや、人が触る箇所をアルコールで消毒していることなどを「感染症対策」と呼んでいるんだろうけど、それらがたまにウイルス対策ではなくみんなやってるからやってるように見えてくるのだ。
逆に言うと、人と人との距離が近かったり、飛沫防止のビニールが張られていない場合に誰かから注意を受けることを恐れてとりあえずやってるみたいなところがあると思う。
実際「毎回消毒してるんです」と言いながら消毒液を吹きかけ雑な流れ作業で机や手すりを拭いているのをよく見るし、下手すると消毒液をかけただけというのも見たことがある。
「換気してます」と言いつつただ窓を開けるだけで空気の流れを作らないのも見た。
何の為にそれをやっているかを理解していないからこうなるんだと思う。
“ルールだからやってる”じゃ何の意味もない。
イベント側も「対策してます」だけでなく、「来場者一人ひとりの意識が大切です」と併記してもいいんじゃないだろうか。対策してるから安心だ、もし仮に感染しても会場が悪いんだ、なんて考えを持たれてはいけない。
感染症対策も言われるがままじゃなく、ちゃんと自分の頭で考えることが大切。