ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

新規感染者パン

毎日毎日「今日の新規感染者」が発表される。

 

「◯日連続100人超」

「1日の◯◯人超は初」

「◯◯で感染者◯人」

正直うんざりしてきた。

もう“新規感染者数”だけでは何も意味しないことはわかってることじゃん。

検査数が増えたのか、感染の疑いがあるところを追えているのか、それとも政府の対策が間違っていたのか、様々な要因に触れることなく「今日の新規感染者」だけを発表するのはいい加減にやめた方がいい。

 

と言ってもどうせやめるはずはない。

感染者数は多くの人の関心事のようで視聴率やPVに直結しているのがよくわかる。

実際のところ学校や職場で挨拶替わりに「今日は◯人だって」と交わすことも増えたはず。

 

いま一度言うけども、一つの数字に一喜一憂してちゃいけない。考える力を放棄してはいけない。

 

そんな日々を過ごしていて、まだ感染者の少ない実家の地方の話を聞くと感覚の違いに驚かされる。

東京に住んでいると嫌でも毎日100人とか200人とか聞こえてくるせいでだんだんとその数字に慣れてきてしまうもので、おそらく既に自分もウイルスを持ってるかもしれないからマスクをした上で最低限の行動に済ませようという思考になるんだけど、田舎ではそうじゃないらしい。

2個隣の市に感染者が1人出たことが大きな騒ぎになり、その人がどこの誰でどんな行動をしてたかが一気に広まり、その近くにいた人の近くにいたくらいのことでも危険人物扱いされ、風邪などひこうものなら例えその後の検査が陰性でもしばらく噂話が広まっていく。

 

なるほど、そんな世界に住んでいれば東京はその何十倍もパニックだと想像して心配してくれるのだろう。実際は人口が多すぎて目の前の人すら何処の誰だかもわからないしその人の行動まで気にしてないってだけなんだけどね。

 

ずっと言ってるけどさ、落ち着こうよ。

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