ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

こうして最高のオリンピックを観たいパン

この記事がまた面白い。

オリンピックの歴史変遷をわかりやすく解説してくれている。

多様な身体を包摂する拡張パラリンピック計画 | 井上明人 | 遅いインターネット

 

記事によると近代オリンピックの初回はギリシャアテネで、2回目はフランスのパリで開かれたという。そのフランス出身で“近代オリンピックの父”とも呼ばれるクーベルタンの有名な言葉こそが参加することに意義があるというものだったと。これを機にオリンピックという大会を目指すアスリートが増えていったそうだ。

 

これを知って良いことを思いついた。

2024年に開催予定のパリ大会のスローガンをこれにするべきだ。

 

ご存知の通り2020年の大会は延期となった。本来なら今日のまさに今頃も競技は行われていて、様々な一喜一憂のドラマが沸き起こっていたに違いない。しかし現実はまだ感染症が終息したとは到底言えない状態である。

“延期”と言ってはいるが、1年後2021年の今頃なら全く何も心配なく開催できるという保証はどこにもない。例え開催できたとしても本来参加する筈だった全ての国の全ての選手が揃う可能性はかなり低い。トップ選手が揃わない中で獲得した金メダルで本当に心の底から喜ぶことはできるだろうかと疑問に思う。

 

東京大会で参加者が激減し、オリンピックというスポーツの最高峰の価値が揺らいでしまった後、そして大勢の人が集まることに疑問符がつく中、どうやってパリ大会を盛り上げるか。その最大の旗振り役となるのがこの参加することに意義がある」というクーベルタンの言葉なのだ。

 

勝ち負けでなく、賞金でもなく、世界ランキングでもなく、地位や名声でもない、ただオリンピックを目指して努力を積んだこと、そしてスタジアムで競技に出場したこと、大型ビジョンに自分の名前が載ったことを単純に喜びとして受け止める、そんなオリンピックを観たいと僕は思ったのだ。

 

正直言ってオリンピックには長年お金の話がつきまとってきたことは間違いではないはず。スポンサー費や放映権料など莫大なお金が動き、それを目当てに様々な企業や政治家が招致に懸命になっている。更に上の記事でセキュリティにも莫大な費用がかかっており、それは今後も上がっていく一方であることも知った。

どうしたってお金が動かない訳にはいかないだろうが、現状は既にオリンピックという金脈に貪りたかる亡者たちの下品な構図にしかなっていない。だからこそもっと本来のアスリートの夢であるオリンピックが観たいのである。

 

本当はこれも東京大会で実践されるのが望ましいんだけど、どーせ無理でしょ。期待してない。だから敢えてパリ大会でと提案してみたまで。

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