今日気になったのはこれ。
藤井聡太棋聖が王手かけるか 木村一基王位が反撃か 王位戦第3局1日目始まる:東京新聞 TOKYO Web
ちょっと調べてみると他にも…
藤井聡太棋聖が一気に奪取王手か 木村一基王位の反撃か 戦型は矢倉でじっくり進行/将棋・王位戦七番勝負 | ABEMA TIMES
藤井棋聖、王位戦 最年少2冠王手へ/1日目終了 - 社会ライブ速報まとめ : 日刊スポーツ
王位戦第3局始まる 藤井聡太棋聖、勝てば二冠に王手 : 中京テレビNEWS
藤井聡太棋聖、2個目タイトルに王手なるか、王位戦七番勝負第3局配信開始 - AV Watch
言いたいことはただ1つ、将棋の話題で将棋本来の「王手」以外の「王手」を使っちゃだめでしょ。
これらの記事で使われてるのは“あと1勝で優勝”という意味の「王手」で、例えば野球の日本シリーズ(7戦制)で3勝したチームに対して使われたりする。(王手された後から3勝に追いついたチームを「逆王手」と言ったりもするけどそれもおかしな表現だなと思っている)
更に気になるのがいつの間にかよく使われるようになった「勝てば王手」という表現だ。「勝てば優勝」の状態を「王手」と言っていたのに「勝てば王手」って必要ないでしょ。
藤井聡太はまだ7局中の2勝しかしていない今日の時点で「二冠王手へ」「タイトルに王手なるか」「勝てば二冠に王手」って表現は全然スマートじゃない。単純に「二冠達成へ向け王位戦第3局」とかでいい。
そして1番上に挙げた記事に話を移す。
この見出しだ。
他の「二冠に王手」「タイトルに王手」と書いているのと比較して「藤井聡太が王手」と書いてしまっている。もうこれは将棋本来の“あと一手で王将を取る状態”とも受け取れる文言だ。今日は1日目だから王手はないだろうと想像はつくけど、細かいルールを知らない人には紛らわしい表現であることに違いはない。
仮にも報道を名乗るなら言葉の表現には敏感であって欲しいと願う。