ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

選挙で反映させる?パン

コロナウイルスという脅威が目の前に来たことで、今まで政治に関心がなかった人も流石にこの体たらくが目につき批判の声も増えてきているように思う。

 

ただTwitterやネットのコメントを見ていると、政権批判意見の締めくくりの多くが「選挙で反映させよう」系であることが気になってくる。

 

もちろん今の政治に対する不満や批判を選挙で形にすることができればいいのだろうけども、実際のところ大抵の国政選挙は現政権の解散の掛け声の元に行われる。ということはつまり逆風の時ではなく、政権にとって都合の良いタイミングを見計らって選挙となる場合が多いのだ。当然それでは「選挙で反映」は難しいのではないだろうか。

 

そもそも国民の多くが「政治参加=選挙だけ」と勘違いしているような気がする。僕も選挙権は大事な権利だと思っていたし、現代社会において民主主義を体現したものが選挙制度なんだろうとは思う。

だけど本当はそれ以外にも、役所に意見提出をしたり街中でデモ活動をしたり、飲み屋やTwitterで自分はこう思うと議論することも含めて全て政治参加なんじゃないだろうか。

生きていれば必ず、もっとこうしたい、もっとよくなって欲しい、などの場面が沢山ある。そういった数々の場面について各自が問題意識を持って考え、話し合い、意見を作っていくことが大事なのだ。

つまり「政治参加=生活そのもの」

あなたの私のみんなの生活がそのまま政治に繋がるんだと思っていれば「政治的発言をするな」なんて言葉は出てこないはず。

 

そして何故、森友問題に始まり様々な疑惑や問題が重なった上、言葉だけの「責任」を免罪符にする総理大臣を罷免することができないのか。上に書いたような選挙制度は本当に成立しているのか。度々叫ばれる“組織票”などの存在は民主主義を脅かしてはいないか。数の大小だけで物事が簡単に決まってしまっていいのか。

 

そう、国民はルールに従うだけじゃなく、自分たちに不利に作られたルールを書き換えるほどの知恵を持たなくてはいけない段階にもう来ている。みんなで議論をしよう。

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