ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

浜松町パン

初めて平日に浜松町に行った。

1時過ぎの予定の前にオフィス街だからどこかで昼食が摂れるだろうと考えていたが甘かった。

 

浜松町の駅に着いたのがちょうど12時。イヤホンからは『ジェーン・スー生活は踊る』の相談コーナーのイントロが流れてきた。

するとあちこちからワイシャツ姿のサラリーマンが現れ、右へ左へゾロゾロゾロゾロとランチに向かって行くではないか。

店の数も多いがいろんなビルから出てきたサラリーマンの群れがそれぞれ一直線にそのどれかの店に入って行く。

 

完全に間違えた。ここは彼らのテリトリーなんだ。開いてる店に入ろうなんて考えでは食いっぱぐれる可能性すらあるんだ。

とはいえどの定食屋も混んでるし、吉野家に至っては順番に入って牛丼を食べて出て行く姿がもう工場製品のコンベアに見えてしまい入る気にはなれない。

 

ここまでオフィスだらけの街になるとどの店も夜の居酒屋がメインで昼も定食出してますみたいな雰囲気が漂っている。とりあえずなんとか入れた居酒屋で定食を待ちながら考える。

 

これだけ多くの人が一斉に昼飯を求めて外に出るのを毎日やってるなら、いっそ自分達は1時間遅らせようとかしないんだろうか?

 

僕が見かけたいくつかの店のランチタイムは11:30〜14:00、別に時間をずらしても入れない訳ではない。

もちろん意識的にピークを外している人もいるだろうけど、12時になった瞬間のあの光景を見ると、異常だとしか思えない。

学年や入社式など何かと“横一線”であることを望む国民ではあるけどさ、昼飯までみんなで揃える必要はないんじゃない?

 

これが日本の当たり前の仕事風景の1つなのかと思うと怖くなった。

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