日本の子供の精神的幸福度が低いという話題を見かけた。
日本の子ども、幸福度が最低水準 ユニセフの38カ国調査 | 共同通信
身体的健康度は1位なのに、というところが味噌だと思う。つまり生きる上では比較的不自由ないはずなのに、心に余裕がないというのだ。
これについて「当たり前に満たされていて幸せを享受できなくなった」という意見もあり、確かに足りていない気持ちがなければ自分の求めるものを獲得したという達成感に辿り着くこともないので妥当な指摘ではあるが、なんだかもう少し深刻な問題も孕んでいる気がする。
先週放送された『全国こども電話相談室』の中で小学生から「生きることはどうしてこんなに大変なのか」という質問が出た。
これはかなり深刻だと思う。この質問をした男の子がどんな子なのかはわからないが、既に「生きることは大変だ」と希望も何もない結論を持ってしまっている。
話によるとどうやら学校の行き帰りに片道1時間かかり、宿題も多く毎日疲れているようだ。
小学生で片道1時間ということはおそらく私立学校に通っているのだろうし、受験を目標にしていれば宿題も多いのかもしれないと想像がつく。
しかしそれが絶望感に変わるほどこの子の負担になっているなら周りの人がどうにかするべきだ。
その他にも、教科書が多くランドセルが重くて肩凝りになっているというニュースも見たことがあるし、学校が終わった後も塾や習い事などで消耗しきってしまうというのも聞いたことがある。
更にそこにコロナが追い討ちをかける。
今日のニュースでは学校や習い事の時間が減った子供達が「何をすればいいかわからない」と困っていることが紹介されていた。
本当はその言葉そのものが間違っていて、何でも好きなことをすればいいんだよ!と言ってあげたい。しかしそうもいかないのだろう、友達の家に行ったり、無闇に外を出歩いたりする度に「ダメ!」と言われてきたし、何よりも大人達だって政府の言うことにただただ従うだけなんだから。
自分の頭で考えて「これはしてもいいかな」「こうすれば出来るんじゃないかな」「こういうことは今はやめておこう」と自分がしたいことに向き合うことが大切なんだよ。
そう、最初の精神的幸福度についての答えが見えてきた。子供の頃からもっと自分の人生を自分で選択する意識を持っていないと、結局いつまで経っても誰かのせいにして不満が溜まっていくだけなんだよ。そうでしょ?