ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

それくらいのことパン

僕の応援する東北楽天ゴールデンイーグルスの2020シーズンは4位が確定した。

 

シーズン序盤は新勢力と生え抜き選手・ベテランと若手の力がうまく噛み合い勝利を重ねて調子が良かった分、後半からの失速具合は残念に感じることが多かった。

 

「優勝を狙うにはもう後に退けない」「ここで勝たなきゃCSないぞ」「この3連戦は何が何でも」そんな試合を何度も落としてきた。

それでもまだチャンスは残っていた。

決して楽天の調子が良かった訳ではなく2位だったロッテの急降下によってまだCSに残れる可能性のある試合がシーズン終盤まで続いた。

そしてそんな好機すらも掴めなかった。

 

テレビで観ていても原因がはっきりしている。打たれているピッチャーは続投させ、打たれていないピッチャーを交代させるようなよくわからない采配だ。

素人が采配に口を出すべきでないのは承知の上だが、今年逆転負けをした試合が32もあるというのは明らかに監督のミスといえるだろう。

 

 

僕はこのチームを初年度から応援している。

シーズン97敗した1年目から「万年最下位」と笑われてきた時期を経て、CS出場・日本シリーズ優勝という歴史をずっと見てきた。

日本代表やオールスターに選ばれる選手だけでなく、活躍が期待されてもなかなか芽が出ず去って行ってしまう選手も応援してきた。

確かにまだ磐石の強さを誇るようなチームではないが、一人ひとりのプレーが積み上げてきたことで今があると信じている。

僕はこのチームが大好きだ。

 

しかしここ最近のやり方に納得がいっていない。

昨シーズンオフの平石監督退任に始まり、球団の顔と言える嶋の放出、人気選手ウィーラーと高梨のトレードなど、ことごとくファンや選手の思いが蔑ろにされているように感じることがある。

そして大型補強の数々。いや決して補強自体が悪いことだとは思っていないが、札束を積みまくってあれもこれも買い集めるようなやり方が好きじゃない。それでも来てくれた選手には感謝してるし、活躍すれば嬉しいとは思ってる。

 

そうやって戦力を整えたにも関わらず上記のような負け方をしているというのはどういうことだろうか。正直言って今年は「もう観るのをやめよう」と何度も思った。本当に応援する価値を感じなくなってきていた。

しかしそんな気持ちを思い留めたのは4月5月頃の野球が観れなかった期間だった。

新型コロナウイルスの感染拡大によってシーズン開幕が見送られ、あんなにも野球が観たいと思ったことはない。今年の楽天に対する希望も大きかったからだろうが、あの時期に比べると今は野球をやっているじゃないか、幸せなことじゃないか!そう思い直して結局シーズン最後まで追いかけてしまった。

 

とはいえ、今のようなチーム状態が来年も続くようなら、僕はもう楽天はおろか野球を観なくなるかもしれない。少々大袈裟に聞こえるだろうが、そういうファンは他にもいるんじゃないかな。それくらいのことなんだ。

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