ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

小心者パン

2年前の仕事納めは最悪だった。

決めるパン - ソートベーカリー

僕はこの件について思い悩み、自分で判断する力を意識して過ごしてきた。

 

そして今日は今年の仕事納め。

朝イチで受けた電話が始めて対応するお客さんだった。

用件は今度も無茶な要求。かといって無理なことでもない。

 

前に似たような場面で融通を利かせられなかった自分を思い出し、できる限りの対応を想定し「いいですよ」と答えていた。

しかし、今回の電話の相手の口調がやけに偉そうなのが気になった。

 

先日ある役所の窓口の隣のブースで、受付の方より若い女性が大声のため口で問い詰めているのを聞いた際、最低限の敬意もない人には最低限のサービスしか与えなくていいのではないかと考えたことがある。

 

そして今日の電話の相手の態度はまさにそれに当て嵌まる。

「~したことある?」

一瞬電話の向こうの誰かと話しているのかと思いきや初対面の僕に対する問いかけだった。

その後も続く高圧的な態度に、一度「いいですよ」と要求を通した僕はもう断ることができなかった。

 

あの時僕はどうすればよかったのだろう。

本音としてはこういう相手に融通を利かせず「無理です」と断りたいところだ。でないと結局強く出た者勝ちの社会になってしまう。

だけど小心者にはそんな真似到底できやしない。そしてまた惨めになる。

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