以前、問いを立てることの大切さについて書いた。
その後も、簡単に答えに辿り着く世界って本当に面白いのだろうかと日々考えている。
昔、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の「裏板」を遊んだ際、あまりに難しかったため友人から攻略本を借りて攻略本の通りに行き詰ることなくクリアしたことがある。
これは後々までみつばちにいじられるのだけど、今思えばなぜそんなことをしたのだろうと不思議で仕方ない。攻略本片手にその通りに進めるゲームなんて面白いはずないじゃん。何度も行き詰まり、何度もやり直して、遂に自力で最後までやり抜いた、そんな感動の体験を奪ってしまうのはもったいない。名作と言われる『時オカ』をワクワクしながらプレイすることはもう出来ないのだ。
そして自分の人生も同様に、時に行き詰まり、時にやり直すことで回り道こそすれど遂にたどり着いた、という経験も必要なのではないだろうか。ついつい“答え”に飛びつきそうになる自分の心に常に留めておきたい。