ここ数日、オミクロン株の流行の話題が続いている。
特に芸能人が感染したり濃厚接触者になり仕事に影響を及ぼすとたちまちネットニュースで話題に上る。
そして僕の周りでは”今放送中のドラマの撮影が止まってしまうのではないか”という心配の声を聞いた。
確かに、2020年の最初の緊急事態宣言の期間には放送を中断したり、初回を延期するドラマがいくつかあったように思う。今回も演者やスタッフの感染や予防策まで考えるとそういった対応も考えられるだろう。
そういえばあの頃、過去の名作ドラマの再放送などで番組の枠を埋めていて、それらが意外と好評だったように記憶しているんだけど、あれってどうなったんだろう?いつの間にか各局とも当然のように3か月毎に新ドラマを制作して放送するルーティンに戻ってしまったように感じる。
正月番組で菅田将暉が「スタッフさんも含めて休めるようになるといい」みたいな話をしていたのを覚えている。それだけドラマの撮影現場はスケジュールが厳しく「持続可能」とは言い難い状態が続いているということではないだろうか。
新しいドラマを次々と作ることは俳優や脚本家の出番を増やすという意味もあるだろうけど、はっきり言ってそんなに代わり映えせず、いつもいつも同じ人がやっているような気がする。
だったら過去の名作ドラマの再放送を適度に挟んで、余裕を持って新作の撮影に臨む方が、結果的により良い作品作りに繋がるのではないだろうか?
そうやって第一話の放送開始時点で全話分クランクアップしていれば、”新型コロナの影響で撮影が中断してしまう”ことも避けられるはずだ。
考えてみればNETFLIXのドラマの中にはシリーズ全話一気に配信するものもあるんだから、既に撮り終わってるというのは別に新しいことでもないんじゃないかな。
というように、門外漢のドラマについて勝手な提案をしてみたけど、こうして過去の良いものを再度利用しつつじっくりと新しいものの発信の準備をすることは、常に新しいものが求められすぎる現代のどの業界にも通じることだと思うので、自分の仕事についても当てはめて考えてみる。