ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

悪意パン

今朝渋谷駅の人混みの中で思いっきりぶつかられた。急いでるとかは理由にならない、みんな急いでいる。すれ違いシチュエーションなら尚更互いに少しずつ避けるのが一般的にマナーだと思う。

 

とにかく、今日は無理やり押しのける形でぶつかられ、「痛っ!」と言うとチラッと見られて去って行かれてしまった。

 

こういう場面でどうするかを日頃からシミュレーションしておく必要がある。

 

自動車の場合、車種や色そしてナンバープレートで簡単に特定できるため、全くマナーを無視した自分勝手な行動はなかなか出来ない(あおり運転の話の直後に言うのも変だけど)。

 

これが人の場合、その場を立ち去られてしまうともうどうしようもできない。そこまで人の顔や特徴まではっきりと覚えてはいない。

マスクをつけようものならもう絶対にわからないという自信が生まれるので、人混みを押しのけてズカズカ進むことに抵抗感はなくなる。

 

ドラマ「ゴッサム」の中の赤いマスクの男の話の中にこんな台詞がある。

「仮面は顔を隠すものだが、同時に魂を解き放つ」

まさにこれ。ハロウィンでごった返す渋谷の人混みでいろんな悪意が牙を剥くのは、顔が隠れているという安心感が強いからだとわかる。

 

それでも僕は「対話」の姿勢を貫きたい。

痛かったら「痛い」と言うし、「危ないです、気をつけて下さい」と言うようにしている。