ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

エストニアパン㉓慣れない環境

随分歩いたので汗をかいた。タオルで拭いつつチェックインを済ませる。部屋は2段ベッドが2台並んだだけの狭い空間。同室にはいかつい男性が2人、言葉も少なく動画を見ていて挨拶もそっけない。感じ悪いなぁ。 外へ出る。日が陰ってきて少し寒い。トラムやバ…

嘘をつきたくないパン

映画『新聞記者』を改めて見直す。 本編の感想は以前書いた。 映画「新聞記者」パン - ソートベーカリー 今回は自分の信念をどこまで貫けるか考えた。 例えば自分が主人公の記者だとして、このまま報道を続けると誤報扱いされ生きていけなくなるぞと脅された…

エストニアパン㉒さよならタリン

昨夜楽しくなって飲みすぎたたせいか寝起きが悪い。しかし今日でエストニアは最後だ、荷物をまとめながら旅の出来事を思い出す。昨日思いのほか時間が短かったのでアントンに会社を案内してもらえるか頼んでおいた。ホステルの外で待っていると車で登場。早…

曲が途中で終わるパン

先日行った店のBGMが懐かしかった。 学生時代に好きなラジオ番組をMDで録音していて、音楽が流れるとその曲の頭と終わりのところにチェックしその他の部分を切ることで音楽MDを作っていたことを思い出した。 ラジオから偶然流れた曲ばかりなので決して好きな…

エストニアパン㉑多面的タリン

突然一人にされてしまったのでまだ行ったことのない道を選んで歩く。辿り着いたのは移民のマーケット。野菜が乱雑に並べられ決して綺麗な所とは言えないし、絶対に観光客は来ないようなエリアだけど、確かにここにも住んでいる人達はいる。生きている人がい…

間違いなんて起こらないパン

結婚式を終えた。 結婚式パン - ソートベーカリー 当日は朝からそわそわ。全く落ち着かず家の中をウロウロしていた。 会場に着いても衣装に着替えてもずっと心ここに在らずといった状態。言われるがまま写真撮影などを終え、いつの間にかゲストは会場に入り…

エストニアパン⑳エストニアの特徴

朝はリンゴを齧りながら予定の時間まで待機。実は旅に来る前に僕の勤める会社と取引をしているエストニアのメーカーの社長のアントンと会う約束をしていた。仕事ではなく観光としてタリンに行きたいと話すと案内してくれると申し出てくれたのだ。約束の時間…

結婚式パン

今日、僕は結婚式をする。 1年前に籍は入れていて、妻とも一緒に暮らし始めていたが、挙式はまだだった。 今年の2月に式場を決め、7月に挙げる予定だったがそうはいかなくなった。理由は言わなくてもわかるだろう。延期して今日になった。 元々「結婚式」と…

エストニアパン⑲歩く歩く歩く

ホステルの共用シャワールームへ。お湯が出るところと出ないところがあるってどういうことよ!?近所のカフェで朝食。晴れた日にテラス席で優雅にコーヒーとトースト、に憧れてたんだけどこの日もどんより曇っていた。 このホステルのチェックアウトを済ませ…

読書目標パン

前に電子書籍デビューした感想を書いた。 電子書籍パン - ソートベーカリー iPhoneのブックアプリを使っている。 前に書いたように“読書”に関しては申し分ない。読む量、考える量が増えて満足している。 しかしこのアプリ、目標読書時間と目標読書冊数が初期…

エストニアパン⑱雨宿り

さぁどこへ行こうか。地図を見ると「エストニア建築」という文字が目についた。説明が雑なだけなのか、そんなに変わった建造物なのか、一体どんなものだろうと期待してそっちへ向かって歩く。結論から言うとそこは街のイベントホールだった。しかし外観は石…

Apple離れパン

いつも聴いているラジオ番組の出演者の1人がApple製品大好きで、新製品が出る度に手に入れてはその良さを語っていた。 それは定番化していき、最新機種の新機能について熱く語るのが割と面白かったのだが、先日iPhone12発表時に急に終わりを告げた。 なんと…

エストニアパン⑰比べること

起床してシャワーを浴びようとすると、ドアが開かない。なんとシャワールームが隣の部屋と繋がっていて、隣の人が使用中だったのだ!意味わかんない、そんな設計あるの!? テレビをつけるとちょうど見たことのある景色が映し出された。タリンのタムサーレパ…

オードリー・タンパン

半年前のバイリンガルニュースを聴いていて、当然話題の大半はコロナなのだが、台湾のIT閣僚オードリー・タンの話題が出た際に「she」と呼んでいて驚いた。 あの人女性だったの!? そして録画してまだ見てなかったNHKの対談番組を再生してみると、オードリ…

エストニアパン⑯丸山

エストニアの田舎町丸山を散策するぞー! とにかく人が少ない。誰ともすれ違わない。看板にシンガーソングライターのショーのポスターがあり、それがまさに今夜だと気づいた。本当に誰にも会わないので不安になって全く興味のない雑貨屋に入ってみる。良かっ…

ムカっとくる仕組みパン

なんかお前の発言いちいち腹立つなぁって言われたこと、ありませんか? 僕はあります。 特に家族からよく言われます。 僕がウケるだろうと思って口から出した言葉が相手を怒らせているようです。 今日ついにその理由がわかってしまいました! 仕事中、何気な…

エストニアパン⑮何の為に口がある

翌朝はディオンと一緒にジムに行く気満々だったのだが、室内用の運動シューズがないと入れないと言われた。ホステルに帰り洗濯をしてふて寝する。次の予定はどうしよう。日程に余裕はあるので3日くらい歩いてタリンまで帰ろうかと無謀な計画を立てる。 ディ…

税金の使い道パン

「我々の血税を」という言葉が気になる。 いや確かに昨今の様々な報道を見る限り、税金が無駄に使われていたり、公人の私利私欲に流れていたり、疑問に思う使い道が多いことは認める。 矛先は違えど保守派革新派に関わらず、税金の使い道については改善すべ…

エストニアパン⑭バベルの塔

夕方になり、ディオンと食事に行く。エストニア料理のレストランだ。あちこちでよく見かける定番のSAKUビールとポークチョップのようなものを頼む。ドイツ料理っぽくておいしいし、1人前の量が多いのもドイツ並みだ。 ディオンは友人の韓国人から「すごい」…

人と繋がるパン

友人が恋人と別れた。 以前から相談を受けていて、お相手のことまではよく知らないので、割と慎重に返答していた。 個人的な内容まで詳しく書く必要はないのでざっくりと説明すると、2人は少々離れて住んでおり、コロナ禍に入って以降相手の方が怖がって会う…

エストニアパン⑬パルヌの海

早朝に誰かのアラームの音で起こされる。ディオンは荷物を置いて出かけていたので買ったばかりのサンダルを履いて一人で海に向かう。朝9時頃、まだ人のいない海岸は物凄く静かで綺麗で神秘的だった。写真を撮ってみたけど全く収まりきらない。この波の音を聞…

子供はそうなるパン

先日初めてジブリ美術館に行った。 観光客に大人気の場所で行きたくてもなかなかチケットが取れないと言われるスポットで、しかもコロナ禍で真っ先に休業を発表、営業再開もかなり遅く慎重さを極めていたことでも知られている。 入場人数も制限している中、…

エストニアパン⑫ディオン

ホステルに戻ると図体の大きい男性が部屋にいた。ニュージーランド人のディオン。2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップが楽しみだとニュージーランド人らしい発言をしていた。ラグビーが楽しみすぎて2020年にオリンピックがあることは知らなかっ…

一旦冷静になれパン

中国の独裁的な手法が非難されて久しい。 香港の民主主義を奪っていく過程もしばらく追って見てきた。 今後もデジタル人民元だとか様々な脅威が世界を揺るがすのは予想できる。 ただ、それはそれとして全ての中国人を嫌う理由になってはいけないと思う。 日…

エストニアパン⑪第3の街

この日は何故か寝苦しく、何度も起きては寝てを繰り返していた。親友が死んでしまう夢まで見た。 10時にようやく身体を起こして次の行先を考える。ざっくりと“海に行きたい”と思いパルヌという街に決めた。どうやらリゾート地らしい。前日は電車で移動したが…

タバコを吸うパン

10月にもなると夜が涼しくなり、窓を開けることも増えてきた。 前に住んでいた所では同じマンションの斜め下のベランダからタバコの匂いが入ってくる時期だ。窓を閉めなくてはいけなかったことを思い出した。 僕自身はタバコを吸わないけど、吸う人に対して…

エストニアパン⑩タルトゥ巡り

荷物を置いて外に出る。エストニア第2の都市がこんな辺鄙なはずはないという猜疑心だけを持って散策してみる。しばらく歩くと徐々に大きな教会や映画館が見えてきた。更にまっすぐ歩き続けるとついに現れた。大通りを挟んで3軒の大型ショッピングモール。急…

葬儀費用を負担してくれるパン

中曽根元首相の葬儀の9600万円が公費から出されるニュースを受けて、そういうのは自費で行うべきだとか、支持者の中から集めればいいとかの意見の中で、「だったら国民の葬儀も行政が負担してよ」という意見が面白いなと思った。 確かに葬式ってとてもお金が…

エストニアパン⑨タルトゥまで

アイリーンが起きた。Facebookをやってるか訊ねるとやっているがなんとロシアでは使えないということでインスタグラムを交換した。今日の予定を訊いてみると行先が駅の近くだというので一緒に行くことにした。アイリーンはロシアでエンジニアの仕事をしてい…

自転車の記憶パン

子供の頃、おじいちゃんから自転車をもらった。 だけど新品じゃない。 ゴミ捨て場から拾ってきた何台かの自転車の部品を組み換えて作った自作の自転車だった。 あの頃はそれでよかったんだろうけど、今は何か怒られそうな話だ。 その自転車で隣町の高校まで…