ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

プレゼンパン

学生時代に2人組でプレゼンをすることになった。

僕はクラスメイトの女の子とペアを組んで、2、3日かけて発表の準備をし、何枚かのフリップを用意した。

 

そしてプレゼン当日。

僕が内容を読み上げながら、女の子がフリップを提示する場面でなぜか笑いが起きた。

なんと彼女はフリップを逆さに持っていたのだ!

場の空気が和んだおかげでプレゼンは成功、次のペアの順番になっていった。

 

彼女がそれを狙っていたのかは定かじゃないけど、フリップを逆さに持つミスなんて万国共通で笑える鉄板ネタだ。少なからず緊張する発表の場で笑いを生むことは想像以上に効果的なことだと思っている。

ただ、それ以上に僕は感銘を受けたことがある。

 

僕らの後に発表した他の全てのペアがパワーポイントを使っていることに気がついた。

そう、パワーポイントではフリップを逆さに持つなんてネタができっこないんだ。

 

IT社会だなんだと言ってますけどね、機械に頼ってばかりでは簡単な笑いも取れない訳ですよ!と偉そうに語ってみる。

 

「便利」と「効率」を追い求めることもいいけど、その中に笑いという「余裕」も忘れず持っておきたいよねぇ。

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読書のパン

通勤電車の中での読書が一番捗る。

 

片道25分。帰りも合わせて毎日50分の読書時間を確保していて自分でも満足している。

本の装丁にもよるけど、25分あれば15〜20ページ、集中できた日はそれ以上読んでいる。

 

ただ僕には欠点があって、どんなにハマっている本でも電車以外で読むことができない

つまり頭の中で続きが気になっていても、家でページを開くことは滅多にない。

わざわざカフェとかに出かけないとまず読まない。

 

しかもこのところ電車内でも隣の人との距離感とか、並びのシートにドンッと座る人とか、ウロウロと歩き回る人とかいろんなものが気になるようになってしまった。

そんな訳で最近引っ越しをした。電車に乗らず職場に行ける地域に。

 

だけどこのことで読書の時間が大幅に減ってしまう気がした。電車以外で本を読まないから。

 

職場に近くなり朝に余裕ができたとはいえその時間を無駄にしてはいけないと思った僕は、起床時間も今まで通り、朝食を摂りつつ今まで通りの時間に読書をするように心がけている。

でも、何だか焦って読んでいてあまり楽しんでいない感じがする。

集中も続かない。適度に雑音があった方がいいらしい。

 

引っ越しの時に過去に書いた日記が出てきた。

大学時代をパラパラと見返すと、あれを読んだ、これを読んだ、と毎週のように2〜3冊は書き記してある。自分が不思議でたまらない。

 

読みたい本はまだ沢山ある。

引っ越しの荷物が片づいたらもう少し読書のために時間を使おうと思う。

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もう少し本音を明かすと、電車の中ではほとんどの人がスマホでゲームをしていて、ただ本を読んでいるだけで何かこの人達と差がついている気がしていた自分がいる。

夫婦円満パン

好きで3年くらいPodcastバイリンガルニュースを聞いている。

 

毎回選ぶトピックもそこから生まれる会話も面白くて役に立っている。

 

最近聞いた回で扱われた研究は夫婦がうまくいく秘訣についての内容だった。

 

長年付き添っている夫婦が喧嘩したことについてアンケートを取ると、家事や休暇など解決策が明確なものが多く、宗教や家族問題など即座に解決しづらいものが少なかったという。

つまり解決できないような問題に長い間向き合って夫婦関係の自信が損なわれてしまうことが失敗する大きな原因になりうるという。

 

なんかイメージできる気がする。

 

たとえ意見が食い違っても話し合って決める体験を続ければ夫婦関係にも自信が生まれ長続きしそうだし、自分達でどうにもできない外的要因について長く時間を費やすとそれだけ不安定になりがちだと思う。

 

すぐに解決できることと、後回しにしていいものをちゃんと分けることが円満夫婦への近道なんだなぁ。

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声を上げるパン

中学生の頃に合唱コンクールがあって、経緯は忘れたけど自分が指揮をすることになった。

 

体育館のステージを借りて合唱の練習をする時に雛壇の最上段右端でそれは起こった。

背が高いけどひ弱な男子が数人のクラスメイトから小突かれて繰り返し雛壇の後ろに落とされていた。

クラス全員で合唱している中のほんの端っこでの出来事だからみんなも先生も気づいていないし、近くの人も見て見ぬふりの状態だったと思う。

ただ僕だけは正面から彼らの様子が見えていた。

 

無駄に真面目な性格の僕の頭に“いじめをやめさせる”みたいなものはなく、ただただ合唱コンクールの練習をちゃんとやるために思い切って「◯◯に触るな!」と言った。

 

それっきり彼は嫌がらせを受けることがなくなった、という訳ではないけど、今度は「触るな!」ってフレーズが影で揶揄されるようになった。

 

一度は恥ずかしい気持ちにもなったけど、見て見ぬふりをしていた人達も一応見てはいる訳で、いつの間にかクラスの保護者同士で僕の話になっていたことを後々知ることになる。

 

何が言いたいかというと、おかしなことに対して声を上げることは簡単なことじゃないし逆襲を受けるリスクもあるってこと。

そして周りの人は勇気を出して行動に移した人に自分達も味方だよって態度を早く示さなきゃ不安になるってこと。

 

今の自分に当時ほどの勇気があるかというと正直言ってないと思う。

だけど身近にそういう人がいたらすぐに味方だと示せるようではいたい。

またいつか勇気を出せる自分になるために。

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海賊パン

Netflixの世界の今をダイジェスト

今回のテーマが「海賊」だった。

 

どうやってこんなテーマを思いつくんだろう。

毎度毎度意外な角度から切り込んで教えてくれるこの番組のスタッフは本当に凄い。

 

確かに貿易業界は今も海賊トラブルに困っている。

だけど一般的な「海賊」という言葉のイメージはスティーブンソンの宝島からフック船長やジャックスパロウに至るまで70年近く変わっていない。ここでもディズニーの強さが窺い知れる。

 

現代の海賊は社会制度からはみ出して収入を得る手段を失った人々が貨物船を襲ったりしている。

結局のところ貧しさが犯罪に繋がるのと全く同じ道筋を辿っている。

 

華やかな生活に憧れを抱き、政府や大企業の決めたルールに疑問を持つことなくただひたすら勉強や勤労に励む中で、病気やアクシデントなどの理由で脱落した人を見捨てていく社会が結果として不穏な世界を作っているような気がした。

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ゴミ拾いパン

毎年物凄い人で溢れる渋谷のハロウィン。

去年どうしてもあの交差点の反対側に行く用事があって、なかなか渡れないことに戸惑ったのを覚えている。

 

仮装した人々と同時に翌朝話題になるのがゴミ拾いをする人々。これも毎年恒例になってきた。

 

人が去った早朝にゴミ拾いをする有志の方々の行動は素晴らしいと思う一方で、だからハロウィンの日のポイ捨てがなくならないんだろうなとも感じる。

つまり、普段ポイ捨てしない人でも「どうせ明日ゴミ拾いが行われるから今日は放っておいてもいいや」って考える人がいそうだなってこと。

 

ゴミを捨てる人がいるから拾う人がいるんだけど、同時に、ゴミを拾う人がいるから捨てる人がいるとも言えてしまうなぁって。

 

ゴミ拾いのボランティアをするななんて思わないけど、そもそもゴミを持って帰ってもらうことを前提としておかないと前向きな気持ちになれない自分がいる。

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政治のあるべき姿パン

なんかふと思ったことなんだけど…


萩生田大臣の「身の丈」発言があったことで、世間であまり関心の持たれていなかった英語試験民間導入問題にスポットが当たった。

 

野党はここぞとばかりに批判の声を上げてるけど、元々問題だったんだから今までもそれくらいしておくべきだったのでは?と思う。

 

自分の周辺にも今回のことで初めて知ったという人がいる。受験生の子供を持たない限りはそんなものだ。

 

そしていよいよ政府からも導入延期の話が出てくるようになった。

 

これらを踏まえると、萩生田大臣の発言のお陰で注目を集めることができたとも言える。

素晴らしい!政治家の鏡だ!

 

皆が当事者意識を持って考える、これが政治のあるべき姿ですよ!あっぱれ!

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え?狙ってないの?