ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

漫才パン

世間ではとろサーモン久保田やスーパーマラドーナ武智の暴言のことばかりが取り沙汰されてる。そんなことは当事者間の問題で、辞めてしまえとか干されるとかそういうことは全くの無駄口だと思う。

 

単純に漫才が好きな身としての意見がある。

 

M-1は初年度から全部見ているくらい好きだ。

4分の漫才に一生懸命になっている漫才師はカッコいいと本気で思う。

 

しかし近年、それとは別の気持ちが生まれてきた。

コンテストで評価されるため、お客さんにウケるため、テレビで使ってもらうためのネタ作りをやめた人達の漫才が面白いと思えてきたのだ。

 

2年前にAbemaTVの土曜the NIGHTという番組で、ウーマンラッシュアワー村本・ナイツ塙・NON STYLE 石田・スーパーマラドーナ武智の4人で漫才について話していた。

彼らの話を聞いていて、確かにコンテストに出る必要がなくなった前者3人のネタはただただ自分がやりたい漫才を作って楽しくやっているのがよくわかった。

しかしスーパーマラドーナだけはまだ飛び抜けた実績がないのでM-1で結果を出すことにこだわり、毎年決勝に進出する実力をつけていた。

 

結果として優勝できないままラストイヤーを終えてしまったのだが、その面白さは日本中に知れ渡ったはず。

今回のことでその知名度は悪い方向に向いてしまったが、僕は言いたい。

 

今後コンテストに出なくなったスーパーマラドーナが作るネタが見たい!

同期で先に行ってしまった3組に引けを取らない面白い漫才を作ってほしい!

 

村本の例えで言うならば、M-1の漫才師は競走馬で、それを終えた漫才師は野生馬だと思う。

競走馬と野生馬のどっちにも良さがある。

これからは柵のない草原を思い切り駆け巡ってほしい。

 

とろサーモンも同じ。

他人に評価されない、自分たちが面白いと思う漫才をやってほしい。それが見たい。