最近読んだこの記事がとても良かった。
サイボーグオリンピックと新しい人間観 | 遅いインターネット
オリンピックとパラリンピックの差をなくすにはというアイデアがとても面白い。今僕らが当たり前に考えている「スポーツ」の概念を根底からひっくり返す必要を感じたし、この記事が書かれたのが2015年時点であることにも驚いた。
この記事を読んでいて何年か前にラジオで聴いた澤田智洋という方の「ゆるスポーツ」の話を思い出した。
障害者に限らず様々な人が一緒に楽しめる競技を作ってイベントを開いているという。具体的には、全員寝袋のような袋に身体を入れることで脚が不自由な人との差をなくした「いもむしラグビー」、揺らすとセンサーが反応して赤ちゃんが泣き出すので素早く動くことができない「ベビーバスケ」などが紹介されていたが今ではもっと競技の種類も増えていそうだ。
その澤田さんがラジオ番組の中で話されていたことが印象深い。
「例えば小学校のクラスの中で運動が苦手な子いたとして、その子が勝てるゲームのルールをみんなで考えてみたらいいんです。みんなでその子の得意なことを考えてみて、もしその子が虫を探すのが得意ならそれをルールに組み込む、みたいな。そして他の子はじゃあどうすればその子に勝てるだろうかと更に考える」
これはもし僕が教師ならすぐにやってみたいと思う面白いアイデアだ。何かができないからダメと言われるのではなく、各自の得意なことや好きなことがみんなにちゃんと認められるというのが理想的だ。僕ならもう少し提案して、各クラスでそれぞれいろんな競技を作っておいて、運動会で更に別のクラスが作った競技に挑戦する、なんてこともしてみたい。
記事にあったように、障害や年齢やその他あらゆる特性を活かして楽しめる競技が増えることは単純に楽しそうだ。