インタビュー記事を読んで、塩田武士「歪んだ波紋」を読みたくなり、すぐに買いに走った。
現代に蔓延る”誤報”を扱った5つの物語。
一番言いたいことは、「読め!」ただそれだけ。
新聞も雑誌もテレビもネットニュースもSNSも、誰もが日頃から接しているメディアの裏側はどうなっているのか、その情報を鵜呑みにしていいのか、考えるきっかけとしてとても興味深い一冊。
単純に物語の展開も、人物の絡みも面白くて全く飽きがこない、というかのめり込まされる。
間違いによる誤報、嘘による誤報もあるが、作中の「報じないこともまた誤報」という言葉にハッとさせられる。隠ぺいという誤報もある。
新聞は読者や広告主に都合のいい事しか書いてくれない。
週刊誌は世間の興味を引く話題ばかり。
テレビは視聴率の取り合いで面白いものを作らない。
ネットニュースは大げさな見出しでアクセス稼ぎ。
SNSは悪質な罵詈雑言の嵐。
そんな玉石混交の中から有益な情報を選ばなきゃならない。それを見極める力が試されている。そんなこと考える。
「歪んだ波紋」読む価値は絶対にある。
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