ドラマ『ゴッサム』の中でもシーズン3の第14話「サーカスの夜」がとても良い。
圧倒的な影響力とカリスマ性を備えた殺人鬼ジェロームは、ブルースに対してこう話す。
皆が求めてるのは言い訳だよ。皆誰かに言ってほしいんだ。“やればいい”“殺したって問題ない”と
その言葉の通り、ジェロームにけしかけられた民衆は犯罪行為を行いゴッサムシティを大混乱に陥らせる。
それに対してブルースはこう言う。
街には善人もいる。
「ハッハッハァ」と笑い飛ばしたジェロームはこう答える。
それはドアに鍵をかけてベッドに隠れてる臆病者のことか?
現実を見ろ、ゴッサムにヒーローなどいない。
この言葉にブルースはハッとする。
明らかにこの会話がバットマン誕生の引き金になっている。
その後ブルースはジェロームを追い詰め馬乗りになって殴りまくる。
ジェロームは殴られながら笑い続ける
そうだ!吐き出せ!それでいい!
怒りを吐き出せ。
割れた鏡の破片を持ち、とどめを刺そうとした瞬間、狂気に溢れた自分の顔を見てブルースは思い留まる。
後にこの時のことを語る場面がある。
ジェロームがしたことを見て、皆の痛みを考えたら思ったんだ。
彼を殺すことは、正義だと思った。
そして執事のアルフレッドとどんな時も破らないルールを作ることを誓う。
絶対に殺さない
このエピソードの前と後でブルース・ウェインの心境が大きく変わる転換期になっている。
力の強さだけでなく心の強さを身につけて彼はバットマンになっていく。
何回も見れる回だと思う。