何年か前に見たニッチェのネタを思い出した。
事務所のYouTubeに載っていたのを転載する。
母と息子の彼女のコント。
気遣いのできる理想的な息子の彼女を心から気に入っている母。3年も付き合えば当然結婚も受け入れてもらえると思いきや、反対していた。
その反対理由が“黒いマスク”だったというネタ。
この着眼点がとても良い。確かに何か勝手な偏見というか思い込みで僕らは“マスクは白”と思っていた部分があり、何故かわからないけど黒いマスクの人に抵抗感があった。
そのワンポイントを後半まで引っ張っていくこのネタが凄く面白かった。
しかし2020年になり世界中が感染症に振り回され日本ではマスクが手に入らなくなった。
街中では色もサイズも形も関係なく、ただ手に入ったマスクをとりあえず着けて歩く人が増えた。
そもそも選択肢がないということを皆が共有しているから黒いマスクへの偏見が自然と薄れていった。
皆が納得する状況になれば必然と偏見が消える。これってかなり凄いことだと思う。
例えばタトゥーのイメージとかもうまく溶け込めば理解し合えるような気がする。
別にそれ以上のアイデアがある訳じゃないんだけど、何か思考のきっかけを掴んだような話。