ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

退職代行パン

今朝のラジオで退職代行サービスが特集されていた。

 

数週間前にもNHKの特集記事で読んだし、最近はラジオCMもよく流れている。

 

ツイッターでリアルタイム検索してみると、

「そんなビジネスがあるのか」

ブラック企業から逃れるには確かに必要かも」

という意見があって、まだ浸透はしてないようだった。

 

ただ残念だったのは、番組もリスナーもこのサービスの良いポイントしか見ていなかったことだ。

確かにこのサービスで逃れられない苦痛から逃れることができるのはとても良いことだと思う。その前提で、僕はもう一歩踏み込んで考えたい。

 

例えば、

「仕事がめんどくさい」などの大して理由になっていない退職を本人の為に留めるような仕組みはあるのか。正当な辞めたい理由とただのワガママとしか考えられない理由をどう扱っているのかは知りたいところ。

 

また、

たとえ正当な理由があったとして、あまりにも簡単に辞めることができてしまうのはどうなのか。僕自身、退職届けを提出するという経験をしたことがあるが、あの物凄く嫌〜な空気を感じることも含めて今の自分に繋がっていると考えている。

逃してもらえないこともあるだろうが、それでも逃げ切るという経験も、実は大事だよと言いたい。もちろん無理にとまでは言わない。

 

もう一つ、

ラジオのインタビューで、「一方的に怒鳴られることもある」と話していたことについて。

そんな電話をかけなければならない従業員のメンタルケアはどうなっているんだろう。退職代行サービスの仕事を退職したくなるみたいな皮肉なことは起こらないだろうか。

 

考えるべきことは山積みである。

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