先日行った店のBGMが懐かしかった。
学生時代に好きなラジオ番組をMDで録音していて、音楽が流れるとその曲の頭と終わりのところにチェックしその他の部分を切ることで音楽MDを作っていたことを思い出した。
ラジオから偶然流れた曲ばかりなので決して好きな曲だけではないが、繰り返し聴いたのでよく覚えているし、僕より前の世代の曲もいろいろ聴いた。
そんなことを思い出した後、いつも通りラジオを聴いているとそういえば音楽が途中で終わることに気がついた。大体1番しか流れない。FMの音楽番組はフルで流すだろうけど、AMではほとんど聴かなくなった気がする。
この曲好きなんだよな、とか、なんか良い曲だな、とか思っても途中までしか聴くことができないのは残念に感じる。
そういえば先日観たCDTVライブ!ライブ!という番組ではしきりに「フル尺」で楽曲披露することを謳っていた。これは近年テレビの音楽番組でも1番から最後のサビに飛んだりするような時間調整がされることが多いということではないだろうか。
以前はお笑いのネタ番組でも明らかに途中のセリフを編集でカットしているのを見かけたこともあるが、このようなことが当たり前になっては作り手に対するリスペクトなんて感じられなくなってしまう。
ミュージシャンの楽曲も芸人のネタも今はせいぜい5分前後だろう。それをさらに短くしなければテレビでもラジオでも飽きられてしまうのだろうか。それでは作り手のメッセージは伝わらないじゃないか。
いやまさか、作り手にメッセージがないから受け入れてるなんてことだったらどうしよう。