昨日放送された水曜日のダウンタウンの企画でとしまえんにいるクロちゃんを見ようと人だかりができ、警察沙汰にまでなったことが話題になっていた。
クロちゃんを「モンスター」と呼ぶ人気企画の一環だったが、SNSで広まった現場の動画に映るスマホを向けた異様な人だかりこそが「モンスター」じゃないか、という批判もされていた。
この、少し複雑な構造を紐解いてみたい。
まず中心には、番組内でカメラに映されるクロちゃんという存在がある。
そしてそれをテレビで見て面白がっている視聴者がいる。
今回はこの人達が一斉に押し寄せ、警察沙汰となった。
そしてそれをSNSやネットニュースで揶揄する人達がいる。
「ハロウィンの渋谷と同じように群集心理が何をしてもいいような気持ちにさせる」「SNSに載せて評価されたい人達」などあちこちで分析コメントを見かける。
僕はこの、ネットにコメントしている人達も、同じように集まって「いいね」をもらおうとしているように感じてしまった。
そして今それをブログに書いている時点で、僕もさらにその外にいることを主張したい1人なのかもしれない。
誰かの外側に誰かがいる多重構造。
見下ろしているつもりが見下ろされているかもしれないと考えることも重要じゃないだろうか。
今回の件を面白がっているのは実はクロちゃん本人かもしれないし、番組の制作側かもしれない。