Netflixのブラックミラー『待つ男』
タクシー運転手はビルから出てきた利用客を待ち構え誘拐する。しかし想定外のトラブルが続きあっという間に警察に囲まれてしまう。運転手の要求はSNS会社の社長と話すことだった。
という物語。
SNSのアカウントはたとえ娘を亡くした親でも見ることが許されない。
なのにアプリ製作者はアカウントから個人情報をこれでもかと取り出し警察に情報提供できてしまう。
これ、結構怖いことだと思う。
そしてSNSが人々の承認欲求を極限まで高めた結果、スマホから目を離せなくなった人々が引き起こす悲劇。
しかし事件そのものはSNSを通してリアルタイムで拡散されていくものの、その教訓は活かされずさらにスマホの画面に人々を釘付けにさせていく…。
現代社会への皮肉を利かせた傑作だった。
そういえば今日、公園に女の子とそのお母さんがいるのを見かけた。
女の子は縄跳びの後ろ跳びに挑戦していて「見ててねー、せーのっ」とやってみせるが母親はその横に座ってスマホを見ていた。
「お母さん、数えてよ〜」と擦り寄る女の子がとても可愛そうに見えた。
スーパーの野菜コーナーを順に見ていると目の前に立ち止まったおばさんがいた。どうしたのかと覗いてみるとスマホで誰かにメッセージを打っていた。
ドラマの中の話だけじゃない。
うん。僕も気をつけよう。