映画「新聞記者」を観てきた。
はっきり言ってムカムカする映画だった。
政権側の人間に対してだ。
現実にこのようなことはないのかもしれないし、本当にあるのかもしれない。
しかしながら疑わしいことはよく起きている。
国民は政府の発表やテレビのニュース、新聞記事や週刊誌の見出しネットニュースについて、第一印象で一喜一憂することをやめた方がいい。その流されやすさは簡単に利用されてしまう。この映画のように。
一人ひとりが情報に対してしっかりと事実確認し、考え、精査する意識を持たないと権力者の思い通りになる。まさに劇中のセリフ「日本の民主主義は形だけ」状態を作ってしまう。
今話題になっている吉本芸人の反社会的勢力との繋がりの件。
「反社会的勢力」って言葉の危うさを感じる。
例えば、戦時中に「戦争反対!」と叫ぶことは“反社会的”だとして逮捕される。
例えば、ナチスドイツ支配下でユダヤ人を救う活動は“反社会的”だとして罪に問われる。
つまり「反社会的」というのは“時の政権に対して”という枕詞がつく。
この言葉は、今は犯罪組織を表すだけだとしても、いつか政権に自由に反対できる権利を奪う言葉のように聞こえる。
この映画のように正しさを追い求める人達が踏み潰されてしまうことのないよう、国民一体となって政治を見守り、民主主義を守っていく必要がある。
僕の周りで「政治は政治家に任せればいい」と言った人がいたが、それは大きな間違いだと思う。