ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

ボードゲームが必要とされないパン

ボードゲームのお店「すごろくや」店主の丸太さんが各所で語られていることの一つとして、

海外のゲームの対象年齢は1〜1.5歳くらい足して考えてみるといい。

というのがある。

 

これには確かにわかる部分がある。

ドイツのゲームで「4〜」と表記されていたりする場合に、日本の4歳児に適さない場面もあったから。

こういう時、親や保育者はゲームのルールをもう少し易しく工夫してみたらいいと思うんだけど、子供に合わないとわかったらまだ早いと取り上げてしまうことが多いだろうな。残念。

 

これに対して、ドイツのゲームメーカーの人によると、ドイツでは年齢が低く表記されているとむしろ「子供向け」と判断されて買ってもらえないから若干高めに設定しているということもある。

 

どちらにしても、結局のところゲームを買って用意するのは大人なので、子供の対象年齢の他に大人の理解度が関係してくるだろうなとは想像つく。

例えば毎年200以上ものテーブルゲームが出版されるくらい1つの文化として確立しているドイツの大人が求めるゲームのレベルが高いのは当然だし、今でこそ徐々にボードゲーム人気が出てきたもののまだまだ遊んできた経験が少ない日本の大人にゲームを楽しむ素養がないのも当然だと思う。

 

ただ、その上で僕が恐れていることがもう一つある。

海外は知らないけど今の日本の大人にとって大方の「ゲーム」の概念がスマホゲームだったりする。電車とか街中でやってない人は見かけない。

そんでスマホゲームにもいろんな種類があることは知ってるけど、中でもパズル系ゲームは本当に酷い。僕自身ハマりかけた時に良くないなと思って一切のスマホゲームをやめたんだけど、パズル系ゲームは惰性で延々とやってしまう。あれはスコアの数字がパラララララララララ〜っとぐんぐん伸びていく様が多分やっていて気持ち良さを生むんだろうけど、それが最適解だったかどうかに考えが及ぶ前にまた次が始まっていくので、あれをやっていると思考停止が治らない気がする。

 

そんな中で工夫とかひらめきを必要として思い通りにいかないことも起こる「ボードゲーム」の楽しさや良さが理解されにくいのも当然なんじゃないかとすら思えてきた。

結論としては弱いけど、僕は頭を使わない方に流れてるなと思ったらやめるようにしてる。

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