NHKの特集で手話通訳の話が出ていた。
WEB特集 「半分しか理解できない」新型コロナ 手話通訳が広がる中で… | NHKニュース
日本全国各地の知事や市長の会見に手話通訳がつくようになってきたことで聴覚障害者に情報が伝わりやすくなったのはとても良いことだと思う。
マスクがあると表情が読み取りづらいとか、フェイスガードは光が反射して余計見えないとかいろんな不具合が知られてきたのも良いことだと思う。
しかし驚くのは手話通訳士によって表現が違う言葉があるということだ。それもそのはず、コロナ禍以前には一般的でなかった「クラスター」「ロックダウン」「ロードマップ」なんて言葉を突然誰もが口にするようになったから。
それらの新語に対して日本手話研究所が統一決定したのがなんと先週!6月の半ばまで公式ではなかったってこと。
でも手話通訳を責めることはできない。日々出てくる新語に対応してなるべく意味が通じるように既にある表現から選んで伝えてくれているからだ。
では問題はどこにあるか?
そんな情報の受け手の苦労も知らず次から次へと馴染みのない横文字を並べ立てる総理や東京都知事こそ根源ではないか。
彼らの言葉が聴こえる僕らでさえ、新しい言葉が出ると「ん?何のことだ?」と立ち止まり理解していかなくてはならないのに、それを手話通訳を介して受け取る聴覚障害者の苦労といったら計り知れない。
「緊急事態」というからには子供にも外国人にも障害者にも即座に伝わる表現をするべきでは
ないだろうか。わざと新しい言葉を作って人々を混乱させるような人をトップには置いておけない。