オリンピックが盛り上がりを見せている。
いや、言い換える。
スポーツが好きな人の中で、盛り上がりを見せている。
興味がない人にとっては迷惑な話かもしれない。実際僕もいくつかの競技以外はそこまで関心が高くない。
当然主催側への不満や不信感は拭えないが、一方で競技に向かう選手はもちろん、会場を整備した人たちの頑張りまで想像すると感服する。
そんな東京オリンピックにおいて、NHKの取り組みが凄いことになっていることをご存知だろうか?
『ユニバーサル放送』と銘打った中継サイトがある。
視覚障害・聴覚障害のある人にもオリンピックを楽しめるようにと用意されたページが期待以上に丁寧でわかりやすいのだ。
まず視覚障害者用には、競技の実況を音声プログラムに乗せて読み上げる機能がある。
しかもこれは意外と障害を持たない人にもラジオ的に利用されていたりと利点が多いという。
そして聴覚障害者用には、昨年から稼働しているNHKの最新の手話CGが、ライブ中継映像の横で手話実況をしてくれる。
この手話CGが凄い!これまでもNHKの手話CGは3世代くらい存在したが、その無機質で無愛想な感じがなくなったのだ。その秘密は最新CGの顔にある。
実はNHKの手話講座でもここ数年重視しているのが“表情”で、手話では手の動き以外にも顔の表情から伝わる情報が多いのだ。
実際に必要とする人の目線で技術が改良されていくのは本当に素晴らしいことだと思う。
だけど1つ、言わせてもらうとすれば、
まだまだ見れる競技が少ない!
オリンピックを楽しみたい全ての人に楽しむチャンスがあるといいなと、勝手な理想を抱いている。
もちろんパラリンピックにも大いに期待している。