NHKニュースサイトの特集より。
WEB特集 「家族だけど家族じゃない」 制度開始から5年 広がりと不安と | NHKニュース
パートナーシップ制度の広まりの現状を調査した記事で、最初に紹介されたカップルの一人に見覚えがあった。
モンキー高野さんだ!
以前NHKの『みんなの手話』で「れん&モンキー」として手話漫才を通して楽しく教えてくれた講師の一人だとすぐにわかった。
記事にある通り、20年共に過ごした女性とパートナーシップを結ぶことができ、生活が改善したという。
が、次の一文が気になった。
関係を反対していた高野さんの母親からも応援してもらえるようになったのです。
家族の理解も得られてよかったね、とは思うけどそもそも理解してもらえてなかったんだなと受け取った。
どんなお母様か、年齢も性格も全く知らない人を批判するつもりはないし、もしかすると身近に同性愛を告白した人がいなかっただけなのかもしれない。生きていく上で苦労するのはわかっていることだから反対していたということなのかもしれない。
ただ、僕はこの「制度によって認められたから応援してくれるようになった」ということに大きな疑問を持つ。
このお母様に限らず、”法律や制度で認められていないことはしてはいけないんだ”という考え方を持っている人は意外と多いんじゃないだろうか。
「当たり前だ」「法律違反して良いはずがないだろ」と言われてしまうかもしれない。
しかしこの記事にあるように、現状の制度が追いついていないが為に苦しい生活を強いられている人がいることがわかれば、法律や制度は変わっていくものなのだ。
だからこそ「法律で認められていないからダメだ」とか「認められたから応援する」とかではなく、「自分の大事な人が困っていたら寄り添う」というのが本当の意味で人間であるということなんじゃないかと僕は考える。