まず何より第1話の震災のシーンが凄い。
みんなのスマホから地震警報が鳴るんだけど、誰一人として動こうとしない。なんだか警報に慣れた感じが恐い。
その直後に大地震。いわゆる“首都直下型”と言われるタイプを表現してるんだろう、あっという間に人間の身体は投げ出される。
ある程度の大きい地震にも慣れてしまった僕らの想像を遥かに超えるのでここは見ておいた方がいい。そして本当にこうなったらどうするか、今のうちに考えておきたい。
その後主人公達は様々な道のりを経て生き残ろうとする。このアニメ全体を通して描かれるのはありとあらゆる種類の恐怖だ。
大地震で街が破壊される恐怖。
津波など海の力が目の前に迫る恐怖。
切羽詰まった人達が揉め事を起こす恐怖。
どの情報を信じればいいかわからない恐怖。
親切にしてくれる人も信用できるのかわからない恐怖。
人々の命が勝手に線引きされていく恐怖。
本当に毎話毎話あらゆる危険の可能性が提示され、自分だったらどうするだろうかと考えるきっかけを与えてくる。
本当に想像もしないことが起こるものだ。ここに描かれたことが全て起こるかもしれないし、実際はもっと恐ろしいことが起こるかもしれない。
それでも僕らは様々な事態を想定して対策をしておくべきなんじゃないだろうか。
震災に限らず豪雨やコロナも含め、生きていると思いがけない事態に遭遇してしまう。そんな時にパニックなっては助かるものも助からない。
生き残る唯一の方法は、日頃から身近な人と最悪の事態を想定して話し合い、緊急時にも落ち着いて行動すること、それしかない。
今年の3月。スーパーからいろんなものが消えたのも、落ち着きが足りないせいじゃないかなぁ。