ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』を読み終えた。
数年前に話題になり、本屋でも目立つところに置かれていたので知っている人も多いと思う。
4月頃にNHKで著者のインタビュー番組があり、新型ウイルス感染症を経て世の中がどう変わるかという話が面白かった。
彼の大学でも「何年も提案して変わらなかったのに、今回たった1週間でオンライン講義が整った」と話していたのが印象的だった。
他にも「十分な知識を持ち自分で判断できる国民は、警察に指示されるだけの国民より遥かに効果的だ」とか「ウイルスはやっつけるべきだが、いかなる人も敵とみなすべきではない」といった含蓄ある言葉が次々と胸に刺さった。
ウイルスの追跡を理由に監視社会がより強くなるといった懸念もあった。
録画してあるのをもう一度見てみよう。
そんなインタビューを見た今こそと思い読み始めたのだが、まぁ〜難しい。
いや「難しい」なんて言葉を使うべきではない。正確には中身が濃い。
生物の誕生から人類の軌跡を説明するのだが、それがいちいち面白くて納得いくので、どうしてもじっくりと理解しながら読むうちに時間がかかってしまう、というのが本音だ。
そして日本で小学校中学校高校と一般的に歴史を学んでいれば必ず一度は聞いたことがある言葉が次々と出てきて、その前後の流れを説明してくれるので、知識が頭の中で繋がっていくのがとても楽しい。
そんな理由からこの本を勧めたいのだが、実はもう一つ別の感情を抱いている。
多分『サピエンス全史』ってタイトルは知ってて、興味もあって、多くの人が「いつか読みたいリスト」に入れていると思う。
以前、知り合いがSNSにこの本を「まだ読んでない」と載せていたのを見て、じゃあ先に読んでやろう、と見下す訳ではないが有意に立ちたい気持ちが生まれたのは間違いない。
そんな不純な動機でも構わないので、みんなが「いつか読みたい」と思ってる本は先に読んじゃえ〜と提案してみる。
YouTubeやブログサイトなどで概要をざっとまとめて知ることもできるけど、それで大枠がわかってもやっぱり自力で読むことをお勧めしたいな。