ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

やりきれないパン

今朝いつもの駅で電車を降りると待合室で人が倒れていた。

 

今年の5月に僕が駅のホームで苦しんでうずくまっていた時に誰も声をかけてさえくれなかったことを思い出して、無視はできないと思い声をかけてみた。

 

その男性は全く意識がなかった。

 

すぐに駅員さんに伝えに行く。

「待合室で倒れてる人がいます!」

すると

「あぁ、あの人は酔っ払って休憩しているだけなので、そのままでいいですよ」

と軽くあしらわれた。

 

なんだかやりきれない。

 

今日の帰り道、狭い歩道で向こうから来る人とすれ違う際に電柱に寄って避けたのに正面からぶつかられた。

「え?あの、すみません!」

声をかけるも相手はスタスタと歩いていく。

「いや、ちょっと待ってください!」

スタスタ

「ちょっとちょっと、聞こえてますよね?」

無表情でスタスタ

 

こわっ

 

こっちも食い下がり声をかけ続け、ついに相手の家に着いてしまった。

玄関の門の中にまで入るべきではないと判断し、そこで相手が一言

 

「警察呼ぶぞ!」

とだけ言って玄関に入り鍵をかけてしまった。

 

えー?何でだよ!

こっちはぶつかられたんだよ!?

「是非呼んでください!」くらい言えばよかったとか後から思い返してしまう。

 

とてもやりきれない。