少し前まで、感情を表現することが苦手だった。
お笑いを見に行って、面白いんだけどニコニコする程度で、声を出して笑うことを躊躇っている自分がいた。
それはどこか、他の人と違う反応をして恥ずかしい思いをするかもという気持ちがあったからだ。
しかしある日、自分の感情に素直になることを教わった。
面白ければ笑うし、感極まれば泣く。
誰かに合わせる必要なんかないんだとわかった。
それからは、劇場の漫才で声を出して笑えるようになったし、共感した場面では「そう!」と指をさし手を叩くこともできるようになった。
感動する映画を観に行ってもタオルハンカチがぐしょぐしょになるまで泣くことができたし、エンディングロールで思い切り拍手をすることもできた。
躊躇わなくなってから気持ちがいい。
感情を抑えることが必要な場面もあるとは思うが、泣いたり笑ったり楽しむことに関してあまり抑え過ぎてしまうと精神的にも肉体的にも良くないとわかった。
感情表現は自由に。
映画館でボヘミアンラプソディーを見たが、みんな手拍子をしたかったはず。
手拍子や声出しを許された「応援上映」もあるけど、本当に感動したら通常の上映回でも手を叩いていいと思うなぁ。
僕はまだ勇気が足りない。